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デジタルマーケティング年鑑2014 【試し読み】

デジタルマーケティング 企業の取り組みと事例
大空に浮かぶ雲に映像投影、"空気のプロ"のブランド高まる
ダイキン工業:プロジェクションマッピング企画[雲プロジェクト]
■"空気のプロ"と"ウルトラテクノロジスト集団"が協力

ダイキン工業とチームラボは2013年9月、北海道星野リゾートトマムにて、自然雲への投影を実施した。大空に広がる雲をキャンバスに見立て、プロジェクションマッピングの技術を使い映像を映すものだ。"空気のプロ"であるダイキン工業と、アートとテクノロジーを融合させた作品を次々と世に送り出している"ウルトラテクノロジスト集団"チームラボとが力を合わせ、自然雲に映像を映すという難題に挑戦。その様子は特設サイトやFacebook、Youtubeなどで紹介され、空調専門家からマーケティング関係者、一般の人まで大きな反響を呼んだ。

■取り組みのねらい・展開・効果

ねらい:「温度」と「湿度」の管理を具体的なカタチに

今回のプロジェクトでは、特定商品の訴求ではなく、空気の専門会社=ダイキン工業の認知を高めたいということが背景にあった。空調で最も大切なことは温度、湿度、気流、空気清浄の管理だ。この4つを盛り込みながら、カタチとして成立させるため、自然雲への投影という手法が取られることになった。

展開:プロジェクトのプロセスを特設サイトで公開

ダイキン工業では「雲生成装置」を独自に開発し、雲に映像が投影できる条件を導き出すなど、今回の投影以前から研究を進めていた。プロジェクト特設サイトでは、こうした過去の取り組みを含めて、北海道での雲への投影の様子、人工雲の作り方など、今回のプロジェクトのプロセスを公開。その内容はソーシャルメディアでも伝えていった。

効果:ゴールデンタイムのテレビ番組でも紹介

自然雲への投影はインパクトと話題性があるため、ソーシャルメディアで拡散したほか、複数のゴールデンタイムのテレビ番組でも取り上げられるなど大きなPR 効果を生んだ。また、今回のプロジェクトを通じて、ダイキン工業のCSR(企業の社会的責任)に対する評価も高まったという。

■担当者の声

雲プロジェクトを通して、多くの人々に「空気」に対して関心を持って頂けたように思います。今後は、もっと「空気」を身近に感じてもらえるような製品やソリューションを世の中に提供できたらと思います。

環境技術研究所 川原啓太氏

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