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デジタルマーケティング年鑑2014 【試し読み】

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デジタルマーケティング 企業の取り組みと事例
リアル→ネット→リアル、店頭を起点にしたO2O2O施策
森永製菓:キョロちゃんのおかしなおかし屋さんお台場店 [おかしな動画キャンペーン]
■森永ブランドを体感できるアンテナショップ

商業施設「ダイバーシティ東京プラザ」内にある「キョロちゃんのおかしなおかし屋さん」は、"森永ブランドの体感"をコンセプトに展開しているアンテナショップだ。同店でしか食べられない"日本初"の森永のお菓子を使ったソフトクリームや限定商品などを販売している。来店客にとっては、"買って楽しい、食べておいしい"ショップだと言える。2013年8月から12月まで、このアンテナショップの売上拡大とキョロちゃんの認知度アップを図るためのO2O2O施策「おかしな動画キャンペーン」が実施された。

■取り組みのねらい・展開・効果

ねらい:購買欲求が弱い店舗立地特性を克服

「ダイバーシティ東京プラザ」には約170の店舗が入居し、同社のアンテナショップは施設の入り口付近に位置している。来場者には目に入りやすい反面、子ども連れの両親にとっては「入店後すぐには買い物をしたくない」という心理が働きがちな立地である。この立地特性を克服すると同時に、来店客がリピーターになってもらえることを目指した。

展開:店頭配布のカードを起点にサイト訪問と再来店を促す

ショップの入り口付近で「おかしな動画カード」を配布。カードの片面には「黄金パティシエキョロちゃんがいなくなった」というメッセージが書かれ、これを見た子どもたちはショップに入ってキョロちゃんを探すという流れを作った。もう一方の面にはQRコードを印字し、キャンペーンサイトに誘導するとともに、サイトでのアクションを通じて再来店を促す仕組みとなっている。

効果:売上は前月比約50%増 好評につき実施期間を延長

キャンペーン開始月の売上は前月比149.4%となり、アンテナショップの売上や集客の活性化につながったことが分かった。キャンペーンによって同社への関心が高まったことが考えられるので、スーパーなどでの売上にも好影響を与えている可能性は高い。キャンペーンは9月末までの予定だったが、好評のため12月まで延長した。

■担当者の声

お客様と直接接点を持てるアンテナショップでの成功事例を、今後のマーケティングに応用していきたいと思います

関連事業部 イノベーショングループ 渡辺啓太氏

こちらの記事は、「デジタルマーケティング年鑑 2014」より一部抜粋致しました。マーケティングにまつわる概論、アドテクノロジー、事例等をご覧になりたい方には最適の書籍です。詳細、ご購入は下記よりお願い致します。

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