第26期は2025年夏に開講予定です
アートディレクターに求めらることは、企業や商品が抱える課題、ターゲットのインサイト、市場や社会の状況などを掘り下げて考えることができること。そして、マーケティング的情報を整理し、世界観やトーン&マナーを統一してブランドを創り上げること。
本講座では、アートディレクターになるために必要なステップアップをみっちり学ぶことができます。「考える力」「判断する力」「伝える力」3つの力を養う基礎講義。アートディレクター以外の考え方を知ることができる特別講義。そして3クラスに分かれ、実際に手を動かしながら取り組む、課題演習と卒業制作。実力に折り紙付きの講師から直接のフィードバックも他では得られません。
1つ目は考える力です。今や、アートディレクターはビジネスパートナーとしてみられています。ある講師は「アートディレクターは経営者の右脳たれ」と言います。また、ある講師は「クライアントのトップとの信頼関係があってこそ仕事が成り立つ」と言います。ただ、綺麗なデザインを組むオペレーターは求められていません。企業や商品が抱える課題、ターゲットのインサイト、市場や社会の状況などを掘り下げて考えられるアートディレクターが求められています。そういったマーケティング的情報を整理し、世界観やトーン&マナーを統一してブランドを創り上げることができるアートディレクターの価値が高まっています。
2つ目は判断する力です。デジタル化に伴い仕事の量とスピードは増すばかり。そんな中、一介のデザイナーと一流のアートディレクターの差はどこに表れるのでしょうか。それは明確な判断基準を持ち、日々の仕事の中で精度の高い判断をし続けられるかどうかに表れます。一流のアートディレクターたちは思考の階段のアップダウンを数限りなく繰り返し、細部にこだわり抜くことで独自の判断基準を築いてきました。
講座では、それぞれのアートディレクターによって異なる判断基準を盗み、自分の判断基準を磨いていくことができます。講師陣の仕事紹介に留まらず、思考のステップを解説していくことで、精度の高い判断力を身につけていきます。
3つ目は伝える力です。せっかく、良いアイデアやデザインができても、それを伝えることができなければ意味がありません。よく、トップクリエイターはプレゼンがうまい、といわれますが、それは、この伝える力が備わっているからです。これは同時に仕事がとれるアートディレクターだということもできます。自分の意図を明確にクライアントに伝えること、コピーライターや外部スタッフと共有することなどは、作業屋さんから抜け出すために必須のコミュニケーションスキルです。この講座では、課題制作をするだけでなく、短時間でのプレゼンも行います。コンセプトと企画意図を簡潔に伝える練習をすることで、講座の中で伝える力を養っていきます。
・広告会社、制作会社、Web制作会社、Webメディア、アプリやコンテンツ制作会社、印刷会社、インハウス、フリーランスのアートディレクターやデザイナー。
※広告・グラフィックだけでなく、Web、パッケージ、プロダクト、エディトリアル、プロモーションツール、空間など様々な領域のデザイナーも多く受講しています。
・ディレクター、プランナー、プロデューサー、あるいは発注側の担当者など。自分自身でデザイン・制作しないが、立場上、よいクリエイティブをつくるためにデザインやディレクションの知識やスキルが必要な方。
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ステップ | 講義内容 |
基礎講義 |
開講式 + 特別対談
ARTS を受講するにあたっての心構えと、卒業制作に取り組む意義を講義。 アートディレクションとデザイン アートディレクションとデザインの違いを学び、デザイナーからいかにステップアップを図るかを知る。 アートディレクターとして成長するための心構え デザイナーではなく、アートディレクターとしてこれから成長していくために必要な考え方を学ぶ。 アートディレクションとタイポグラフィー フォント、文字間、余白など、文字による表現全般のアートディレクションを学ぶ。 デザインと企業ブランド 企業の姿勢を伝えるためのブランディングと、そのためにいかにアートディレクションが必要かを踏まえ、経営者視点を学ぶ。 CI におけるアートディレクション 企業のブランドや経営戦略をくみ取った CI、VI、シンボルマークなどの策定方法を事例を通して学ぶ。 映像のアートディレクション テレビ、CMやWebのムービーなど、映像関連全てに通ずるアートディレクションの考え方を身につける。 Webデザインとアートディレクション 紙とWebの違い、グラフィックデザインとWebのデザインの違いなど、Webサイトのアートディレクションを学ぶ。 デジタルクリエイティブとアートディレクション デジタルの領域で求められるクリエイティブの発想、スタッフィング、技術的な知識とノウハウを学ぶ。 グラフィックツールのアートディレクション フライヤー、リーフレット、ノベルティなど、ツール・小冊子などのアートディレクションを学ぶ。 写真のアートディレクション 写真集、雑誌、カタログなど、写真を多用するメディアのアートディレクションを学ぶ。 商品開発から関わるアートディレクション 新たな商品やブランドを立ち上げる際の商品コンセプト策定からパッケージデザインまでの考え方を学ぶ。 アートディレクターに必要な印刷の知識 印刷方法と紙質の掛け合わせによって、どんな色合いに仕上がるのかを実際の印刷物を見ながら学ぶ |
課題演習 |
課題1/ダイレクトメール
季節のイベントに合わせ、そこに誘導するためのDMを作成。実際に郵送で届いた時の気持ちを想像して作る方法を学ぶ。 課題2/新聞広告 メディア特性を踏まえて新聞広告を作成。同時にその新聞広告が注目されるような、発展的アイデアをプレゼンし、講師が講評する。 課題3/フォント・ロゴ 今までになかったオリジナルのフォントとロゴタイプを作成し、ロゴデザインの基礎を学ぶ。 課題4/エディトリアルデザイン 雑誌メディアの特徴を踏まえ、レイアウト、文字の大きさや色など、エディトリアルデザインの基礎を学ぶ。 課題5/パッケージデザイン 商品のパッケージを制作。ただ美しいデザインだけでなく、店頭でどう機能するかを踏まえたアートディレクションを学ぶ。 課題6/ポスターデザイン ポスターデザインとその商品のロゴを作成する。ポスターというメディアの特徴を生かしたアートディレクションを学ぶ。 課題7/Art Direction Free アートディレクションの力で解決できる日常の課題を探し、アイデアを発表。社会の中でデザインの力がどう役立つかを学ぶ。 |
特別講義 |
アートディレクターの発想
トップアートディレクターが語るアートディレクション術。今の時代にアートディレクターが果たすべき役割と考え方を学ぶ。 アートディレクターの仕事現場 一流のアートディレクターの仕事場はどうなっているのか、どう仕事を進めているのかを、実際に企業に訪問し体感する。 クリエイティブが社会に果たす役割 社会を勇気づけたり、感動を与えたりする広告・クリエイティブの社会的役割を学ぶ。 コピーライターとのコラボレーション 効果的な共同作業の仕方、相乗効果を出すための動きなど、コピーライターの考えを知り、アートディレクションに生かす。 コミュニケーションデザイン 1 アートディレクターが中心となるコミュニケーションデザインの方法と、他のスタッフの動かし方を学ぶ。 コミュニケーションデザイン 2 ソーシャルメディアなどデジタルを駆使したキャンペーン事例から、アートディレクターの関わり方を学ぶ。 |
卒業制作 |
卒業制作課題1
課題テーマの企画書を作成し、それを基にコンセプトをプレゼン。その場で丁寧な講評を受け、次回提出のラフ案に生かす。 卒業制作課題2 ラフ案を持参し、卒業制作課題のプレゼンを行う。担当講師から直接フィードバックを得て、最終案をまとめる。 卒業制作課題3 第2回の評価を踏まえ、作品をカンプで提出、企画意図のプレゼンを行う。 修了式 + 特別対談 全ての課題の中から優秀作を発表。全30回を通した総まとめとして、担当講師が受講生に対するメッセージを送る。 |
(過去2年登壇実績のある方を掲載しています)
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