いま、世の中にコミュニケーションデザインという言葉が溢れています。
コミュニケーションデザインとは、手法ではありません。しかし、理念のような、机上の空論でもありません。あらゆるところで「コミュニケーションデザインとは」という論が展開され、いま、「コミュニケーションデザイン」という言葉だけがひとり歩きし、その実態がつかめなくなっています。
コミュニケーションデザインとはいったいなんなのか。なぜ必要なのか。どう考えるのか。どう企画に落とし込むのか。どう実現させるのか。あいまいな理解、なんとなくの定義、手探りの企画を脱し、実際に「ヒト」や「モノ」を動かし、クライアントの信頼を勝ち得る「本物の」コミュニケーションデザインを徹底的に学びます。
木村 健太郎氏
株式会社博報堂ケトル
共同CEO/エグゼクティブクリエイティブディレクター
株式会社博報堂
アジア・パシフィック共同チーフクリエイティブオフィサー
グローバルMD推進局局長
1992年博報堂入社し、初任はマーケティング局に配属。その後、ストラテジーから、クリエイティブ、プロモーション、デジタル、PRまで職種領域を越境した統合型CDのスタイルを確立し、2006年、従来の広告手法やプロセスにとらわれない課題解決を提供する「手口ニュートラル」をコンセプトに、嶋浩一郎と博報堂ケトルを設立。
サントリー「伊右衛門」、トヨタ「86」、「GOOGLE HOME」など、マス広告を基軸としたインテグレートキャンペーンから、ソニー「Recycle Jeans」、グーグル「未来へのキオク」、サントリー「HIBIKI GLASS」など、デジタルやアウトドアを基軸としたイノベーティブなキャンペーン、トヨタ「Loving Eyes」、JMS「HOT DRIVE」、JUJU「Hello Again」などの映像作品まで、幅広い得意技で、人を動かすアイデアを沸かせて、世界を沸騰させるキャンペーンを実現してきた。
2017年から、博報堂のアジア地域のクリエイティブやプランニングのスタッフを統括するチーフクリエイティブオフィサーを兼任し、さまざまなクライアントのグローバル展開をリードしている。
これまで8つのグランプリを含むさまざまな国内外の広告賞を受賞し、カンヌライオンズチタニウム&インテグレート部門審査員、アドフェストプロモ&ダイレクト部門審査員長、スパイクスアジアデジタル&モバイル部門審査委員長など、25回以上の国際広告賞の審査員経験を持つ。海外での講演も多く、2013年、2014年、2015年、2018年カンヌライオンズ公式スピーカー。
趣味は、バックパックひとり旅、ピアノ、テニス、ゴルフ。共著に「ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる」(宣伝会議)がある。
佐々木 康晴
株式会社電通
第4CRプランニング局長
デジタル・クリエーティブ・センター長
エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター
大学院にてコンピュータ・サイエンスを学んだのち、電通に入社。コピーライター、インタラクティブ・ディレクターを経て、電通アメリカ(ニューヨーク)出向などを経験し、現職となる。デジタル&テクノロジーの知見と国内外でのクリエーティブ経験の両方をハイブリッドに活用して、デジタル新領域ソリューション創造のリーダーを務めるかたわら、電通の海外グループ拠点とのコラボレーションによるグローバル強化任務も担う。
これまで担当した仕事には、キリンビールやHondaのコーポレートWebサイト全体設計とCRM、ソーシャルメディアを活用したUNIQLO LUCKY LINE等のバズ&プロモーション企画や、コカ・コーラ/コカコーラ ゼロのノーライン・ソリューション企画、デジタルとPRに主軸を置いた全日空のグローバル・キャンペーン構築、デジタルにより新しい教育体験を創造したGlicoの「グリコード」などがある。
カンヌライオンズ金賞、D&ADイエローペンシル、クリオ賞グランプリ、One Show金賞、ADFESTグランプリなど広告賞を数多く受賞し、国内外でのアワード審査委員長経験、SXSWやカンヌなどでの国際講演経験も多い。2011年クリエイター・オブ・ザ・イヤー・メダリスト。2018年からThe One ClubのInternational Board of Directorを務める。
著書に「アイデアはパスポート: 世界で働くクリエイター」(共著)など。性格は地味だが、着ているシャツだけは派手。趣味は釣りとツーリングカヤックで、日本と世界の川と海を旅している。
新井 基史
春光社 営業本部 営業2部 チーフプランナー
企画立案の具体的な方法と企画自体の評価基準を体系的に身に付けられた
弊社は80年以上にわたり交通広告を中心に扱っている広告会社です。近年、広告予算が縮小傾向にあるなかで、『この企画を是非やってみたい!』とクライアント様に言っていただくにはどうしたらいいのだろうか?ということが大きな課題でした。この課題に対して有効な知識を得られることを期待してこの講義を受講しました。
講義ではいかにしてターゲットを「動かす」コミュニケーションを展開していくか?について、事例や実践を通じて繰り返し叩き込まれます。言われてみれば当たり前だけどなかなかできない、普段なおざりになっていた部分について改めて気づかされる点が多い講義でした。企画段階で提案側として注意すべき点について多くを知ることができたと思います。とくに講師の方々は実際に最前線で活躍しているので、実践に裏付けされた大変リアリティのある内容でした。
受講したことで今後の提案活動において核となる、『ぶれない軸』をひとつ自分の中に作ることができたことが大きな収穫だったと思います。
'人を動かす'の目的を忘れて、枝葉の議論に時間を費やしてしまうことが多かったので、立ち帰るべき場所が明確になり良かったです。(ハウスエージェンシー 営業)
同じテーマの課題を精度を毎回上げていく形式は新しく、回を重ねて研ぎ澄ましていく感じが、身になりやすかった。この講義体系がわかりやすい。(ハウスエージェンシー プランナー)
コアアイデアの精度と施策の精度のすり合わせが大事と感じた。これはどの職域にもあてはまり、フレームではなく、肌で感じていくことを意識することが、「自分の肌感覚」をつくることにつながっていくと思った。それがブレイクスルー力を養う糧になっていくと感じた。(SP会社 プランナー)
細かいディテールまで指摘をもらえ、今後考える参考になった。これまで受けたセミナーの中で一番身につく、実践的な講座だった。あと1、2回くらい受講したいと思った。(広告会社 プランナー)
これまでになく大きなものを得られました。今から役立ちます!ヤバイです。(Web制作会社 コピーライター)
本気のコメントだったので、一言一言が仕事のヒントになりました。かなり現場の雰囲気を感じられ、かつ、アイデアの出し方や飛躍のさせ方など、方法も知れてよかった。(印刷会社 営業)
ロジカルな方法と感覚的な手法とを具体的に説明されていたので、わかりやすかった。「構造を見抜ける人は企画をつくることができる」という言葉が非常に印象強く、勇気付けられました。(広告制作会社 ディレクター)
今まで何となくやっているプランニングやインサイトの深堀りが、体系立てて組み立てられるメソッドとして学べて大変有意義でした。(メーカー マーケティング部)