組織の「価値」と「意義」をボディコピーで表現する
組織の姿勢を示すステートメント、コーポレートサイトで企業のアイデンティティを表す「about us」など、本講座で扱うボディコピーは、企業・組織の「思い」とブランドのコンセプトを伝えるものです。
古くからコピーライターの腕を計るにはボディコピーを見ればいいと言われています。構成力、表現力、説得力すべてが求められるボディコピーは、キャッチフレーズ以上に書き手の底力が試されます。
まぐれ当たりのあるキャッチフレーズとは異なり、しっかりした開発プロセスとテクニックがないと書けないのがボディコピーです。表現の面白さに頼るのではなく、緻密な構成力が求められます。
読まれ方・見られ方の変化を踏まえたコピー表現を
Webメディアが伸長した2000年代以降はボディコピーの掲載場所と読まれ方に変化が生まれました。かつては紙メディアが多かった掲載場所は自社サイトやSNSが多くなりました。また、広告として出稿したものが見られていた時代から、ボディコピーが良ければその広告自体がSNSで拡散し見られるようにもなってきました。
今後、ますますボディコピーを書く力と書き手のニーズが高まっていくと言えます。コピーライターの方も、そうでない方も、企業・組織の「思い」とブランドのコンセプトを伝えられるようになりたいすべての方のご参加をお待ちしています。
回数 | 講義内容 |
第1回 |
・書く前に必要なこと、書くときに必要なこと、書いた後に必要なことを整理する
・コピーの切り口を4つの象限から探す方法 ・商品とユーザーの関係性 ・そこに発見はあるか? |
第2回 |
・about usの機能と構造
・開発プロセスから紐解くabout us ・基本テクニックとミニワーク |
第3回 |
・書き出しのテクニック
・キャッチフレーズとボディコピーの関係性 ・意外性のあるアプローチ ・ボディコピーは最高の企画書になる |
第4回 |
・企業の代弁者になるべからず
・説明文で終わるべからず ・起承転結で流れをつくる ・うまく文字を削る方法 ・リズムの生み出し方 |
第5回 |
・ボディコピーの素材を掘り出すための問いの立て方
・課題講評 ・具体性と解像度を持つ言葉の表現 |
第6回 |
・読み返されるボディコピーの作法
・コピーを削ぎ、捏ね、発酵させる ・名作ボディコピーから型を学ぶ |
角田 誠(つのだ まこと)氏
角田誠事務所
コピーライター
クリエーティブ・ディレクター
1983年、電通入社。コピーライターとしてJR東海エクスプレスシリーズ、メルセデス・ベンツ日本などを担当。その後、クリエーティブ・ディレクターとして、大塚製薬、三越伊勢丹、NTTドコモ、日本マクドナルド、日本コカ・コーラなど多くのブランド作業に従事。2016年10月、独立。国内広告賞はじめ、海外でも受賞多数。
カンヌ国際広告祭、TCC賞、フジサンケイ広告大賞など、審査員も数多く経験。コピーの代表作には、「距離にためされて、ふたりは強くなる。」(JR東海)、「人は誰でもミスをする。」(メルセデス・ベンツ)、「私のいのちの水。」(ポカリスエット)などがあり、三越伊勢丹の日経新聞シリーズは12年間に130回超を連載。エッセイ執筆、ショートストーリーブック「淑女への贈り物」(小学館刊)、ケミストリー、ゴスペラーズ他の作詞も。東京コピーライターズクラブ会員。
駆け出しだった頃、上司のクリエーティブ・ディレクターに、
プレゼンテーションでボディコピーを読み上げろと言われました。
メッセージとトーンを伝える最良の企画書だからと。
僕にとってのボディコピーが変わった瞬間です。
キャッチフレーズは思いつきでも書けることがありますが、
ボディコピーにはラッキーはありません。
とことん技術が問われます。
最近、読み応えのあるボディコピーが少なくなったとよく耳にしますが、
志ある腕にはチャンス。
さぁ、いっしょに磨きませんか。
後藤 彰久(ごとう あきひさ)氏
電通
コピーライター/クリエーティブディレクター
1989年電通入社。三菱自動車、パイロット、日本郵便、リクルート、アサヒ飲料、メルセデス・ベンツ、NTTドコモ、日立、コマツ、西武鉄道など幅広いジャンルのクライントの企業ブランディング、商品コミュニケーションに携わる。TCC最高新人賞、ACC賞、朝日広告賞、広告電通賞、新聞広告賞はじめ受賞多数。
長い文章は苦手、という人がいます。
熟練の技が必要、という人がいます。
そんなことは、ありません。
小さなコツに気づき、繰り返し書く。
それだけ。シンプル。
天才的なひらめきがいらないぶん、
誰でも「売れる文章」に近づくことができます。
小さなコツ、お伝えします。
ボディコピーを、あなたの武器にしませんか。
森田 哲生(もりた てつお)氏
Rockaku
代表取締役/コピーライター
編集者やフリーランスのコピーライターを経て2012年4月に「株式会社Rockaku」を設立。
広告やWebサイトの企画・構成・コピーワークを軸に、オウンドメディアの編集・運営・ライティングや、
中小企業・スタートアップ企業の理念開発やコンセプトワークにも数多く携わる。
また、宣伝会議「Webライティング実践講座」の講師を10年以上務め、官公庁や企業でのセミナーも多数経験。
著書に『書かなきゃいけない人のためのWebコピーライティング教室(ASCII)』がある。
ボディコピーやブランドメッセージ、about usなど、
ちょっと長い文章に対して苦手意識がある人、
すぐに手が止まってしまう人、いませんか?
その原因は文才やセンスの問題ではなく、
手順や構造を理解できていないからかも知れません。
必要なのは、取材、整理、設計......書き出すための下準備。
今回の講座では、この辺りのポイントから、
紐解いていけたらと思っています。
POINT 01
宣伝会議コピーライター養成講座のノウハウを
<ボディコピー特訓>に結集。
宣伝会議のコピーライター養成講座では半世紀もの間、広告コピーを学ぶ講座を運営してまいりました。そこで培ったコピー修練のノウハウを活かし、ボディコピーに特化した講座を初めて開講いたします。
POINT 02
短期集中で「ボディコピーの核心」を学びます。
忙しくて長期間学んでいる時間がない方に合わせた日程。ボディコピーの鍛錬には一般的に「書く量」と「的確な講評・添削」が必要とされ、ある程度の年月がかかると言われます。しかし、ボディコピーの技術習得を一刻も早く実現したい人が多く存在するのも事実。本講座では、"ボディコピーを書けない人"が"ボディコピーを書ける人"になるポイントを短期間に凝縮したカリキュラムを提供します。
POINT 03
ボディコピーのプロが指導。
講師は角田誠氏(角田誠事務所)、後藤彰久氏(電通)、森田哲生氏(Rockaku)など。いずれもボディコピーに定評があり、基礎コース等で受講生から評価の高いコピーライターばかり。一流のコピーライターからボディコピーの的確な講評・添削指導により、短期間でスキルアップを図ります。
添削事例