先生から答えを教えてもらうのではなく、
立場の近い「先輩達」が何を考え、
どう仕事に臨み、どんな勝ち方を見つけたかを知り、
コピーライターとして生き抜いていく方法を共に考える。
今、コピーライターを取り巻く環境は大きく変わってきています。デジタル化やメディア環境の変化など、さまざまな理由により、コピーライターの仕事内容や求められることも変わってきました。その影響をうけ、若いコピーライター、もしくはコピーライター志望の方からは目指していく方向や身に付けなければいけないことに迷いを感じているという声をよくいただきます。そこで、そういった迷いや悩みのある若手の方に向けて今回の「コピーライター養成講座 先輩コース」を開催いたします。
現役で実績も指導力も抜群な講師陣によるコースがいくつもある中、今回のコースは、趣旨が少し異なります。普段から、皆さんと同じく、日々の仕事の中で苦闘しながら解を探し、上司・CDに案を通し、コピーライターとして生き抜いてきた「先輩」が講師を務めます。もちろん、コピーの考え方を教えたり、課題に取り組んだりもします。しかし、「正解」を教える講座ではないかもしれません。講師と一緒になってコピーについて深く考えることで若いコピーライターの方にとって、必ずプラスになるリアルな姿と経験、そしてコピーへの向き合い方を、身近な先輩を通して学び、体感できる講座です。
コピーの考え方や技術、企画書の作り方なども教えますが、それだけではありません。仕事をしていくうえで、不安や迷いのある若手コピーライターの方に示唆を与える内容になりますので、皆さまのご参加をお待ちしております。
講義テーマ | |
Discussion 1 森下 夏樹氏 |
これからのコピーライターの目線
昨今、より一層コピーライターの需要が高まっています。 小手先のテクニックではなく、アイデアやブランドを定義し、 地に足の着いたことばを書くためにはどうしたら良いか。 これから求められるコピーライターになるためには、 どのような姿勢で、何をすべきかを考えていきます。 |
Discussion 2 森下 夏樹氏 |
ブランドボイスと永遠に残るコピー
なぜナイキの“JUST DO IT”や、アップルの“Think different”が 永く人の心に刻まれるタグラインになれたのか。 ブランドを定義し、共感を持って人々を導き、 ずっと消えない言葉として存在するのか。 それらを紐解き、実践するための手法を考えていきます。 |
近藤 雄介氏
電通デジタル アドバンストクリエーティブセンター
コピーライター/コミュニケーションプランナー
先輩コース1期生
1991年埼玉県生まれ。2014年慶應義塾大学文学部卒。大学時代は応援指導部で打倒早稲田に勤しむ。2014年電通入社、コピーライターに配属。2016年慶早戦ポスターでTCC新人賞。2020年より現職。箭内道彦さんの言葉「広告は応援だ」をモットーに、誰かの人生に幸せな影響を与えられるように仕事中。最近の仕事に、日清食品「たとえばジョイマンが優勝したら」、ソフトバンク「もしも平成元年に僕らがいたら」、森永製菓「母校にinゼリー」「受験にinゼリー」など
コピーも書けず、企画も通らなかった社会人1年目の冬。
藁にもすがる思いで通ったのがこの先輩コースでした。
そこで出会った仲間とともに学び、
いま、講師として帰ってくることができました。
まだまだ自分も試行錯誤している最中ですが、
大学は体育会で、インターン未経験で、知識ゼロだった自分が、
どうやってコピーライターとして生きてきたのかを
お伝えできればと思っています。
コピーだけの仕事がなかなか無い時代。
自分が得意分野でヒットを打つために作った企画書。
コピーという武器を手にして、領域を広げた仕事などをお見せして、
その中で教わり、見つけた企画のヒントを話せたらいいなと思っています。
合言葉は、先輩を超えるのは、後輩の仕事だ。
一緒に頑張りましょう。
春日井 智子氏
Droga5 Senior Copywriter
2012年からストラテジックプランナーとして様々なブランドのマーケティング戦略に携わり2015年よりコピーライター。グローバルブランドを中心に、キャンペーンの企画・設計の広告領域のみならず、ブランドのネーミングやミッション・ビジョン開発、商品コンセプト作成から商品企画まで、アイディアと言葉のチカラで首尾一貫したブランド作りを行う。2021年よりDroga5に参画。
2018年TCC新人賞、キャンペーン誌の選ぶ30歳以下対象のAsia Young Achiever of the yearでGold を受賞。Cannes Lions、Clio、THE ONE SHOW、D&AD、New York ADC、New York Festival、ACC賞をはじめ国内外様々な賞を受賞。
2020年 MOST AWARDED CREATIVES IN JAPANで4位に選出される。
これまでの主な担当クライアントは、日産、ユニクロ、AIG、adidas、三井不動産、LEGO、Amazon Musicなど。
コピーを書くのは、センスが必要だ。
書いて書いて書きまくった後に、いいコピーが生まれる。
ぐっとくるコピーを生みだし続けることが、コピーライターの仕事だ。
これらのことは少し正しくて、ほとんど間違っていると思っています。
新卒はストプラ配属、4年目からコピーライターになり、
意気揚々とするなか、まったく採用されないコピーやCM企画。
たくさんの先輩やCDたちから少しずつ学び、
自分のコピーライターとしての立ち位置や興味関心、
やりたいことや得意なスタイルなど少しずつ変容してきました。
もはや自分はコピーライターという肩書きではないのではないかと最近は思うほど。
今の時代「コピーライターはこうあるべき」なんてものはない。
一人ひとり置かれている状況やキャリアも違うなか、
少しでもヒントになったら嬉しいです。
松井 一紘氏
xpd コピーライター/プランナー/クリエイティブディレクター
1987年山口県下関市生まれ。ロックスターを夢見てイギリスへ留学。瞬く間に心折れ帰国し、早稲田大学文化構想学部入学。2012年TYO入社し、2021年新設したxpdへ。ブックオフ「ブックオフなのに本ねぇ~じゃん!」で2020年度TCC最高新人賞、2019年ACCフィルム部門グランプリ、OCC賞など受賞。
「自分がコピーライターか?」と言われたら、
そうでもない気がいつまでも拭えませんが、
「コピーって何のために必要なのか?」と聞かれたら、
少しはお話できるかもしれません。
他の方々と歩んできた道も少し異なりますので、
「僕が見てきた世界から」のコピーのお話をできたらいいなと思っています。
この世界に来て10年目になりますが、コピーってやつは正体不明。沼です。
森下 夏樹氏
AKQA
Senior Copywriter
ENJIN TOKYO、Wieden+Kennedy Tokyo などで経験を積み現職。新卒入社から3年間営業職についた後、コピーライターに転身。担当した主な仕事に、Nike Japan「RUNNERS HELPING RUNNERS」、「OWN THE FLOOR 自分だけのスタイルで、ひとり残らずクギづけろ。」、「NIKE TOKYO LIVE」、Google Japan 「ショートになった YouTube が、みんなのもとに。」、THE BODY SHOP - Global Brand Campaign「ほどこう。自分をしばるものを。」、島根県「早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね。」、DMM.com「誰もが 見たくなる 未来。」など。
works: https://natsukimorishita.work/
残念ながら、コピーに正解はない...
しかし確かなことは、仮説と検証を繰り返し、
もがきながら答えを探す姿勢なのだと思います。
広告コピーはときどき、
耳障りの良い口八丁のことばになります。
SNSがそれを加速させたのかもしれません。
だからこそ、昨今とくに大切なのは、
小手先の技術や見せかけではない「本当のことば」。
なぜ、ナイキの“JUST DO IT”や、
アップルの“Think different”が
永く人々の心に刻まれたタグラインになったのか。
なぜ、五輪金メダリストの「チョー気持ちいい」が?
なぜ、主婦が吐露した「保育園落ちた日本死ね」が?
一緒に考えてゆきます。
P.S
学んで、考えて、実践して、失敗しなければ、
実力は身につかないのではないか。
そうならない講座のあり方とは何かを、
自分なりに考えて臨みたいと思います。
あとは、オンラインならではのやり方も。