イベントを企画したのにターゲットに届かず、集客で苦戦したという経験はありませんか?あるいは、イベントのコンセプトが不明瞭だったために、思うような成果を得られなかったという方もいらっしゃるのではないでしょう?
ターゲットに響く企画の立て方や集客に悩みを抱えている方は、「BtoC企業のためのイベント企画・集客実践講座」の受講をおすすめします。本講座で、成功するイベント企画の立て方や集客のノウハウを身につけましょう。
ほとんどの企業・団体において、イベントは行われています。季節ごとのフェアやセールにはじまり、商品発表会・サービス説明会・セミナーなど、販売促進を目的としたものや、メディアへの露出を目指すPRイベント、周年行事・キックオフパーティ・社内コンテストなどの社内イベントに目を移せば、手掛けていない企業はないといえるほどです。
ただ、たいていの場合、企画や集客を任される担当者に、十分な前提情報は与えられません。前回の進行資料があればよい方で、担当者は「他にどんな企画の切り口があるか」知らされないまま次の企画に悩まされ、「他にどんな集客策が取れるか」教えられず、前回の施策を踏襲しがちです。そのため、なかなか思う成果を上げることができません。
例えば、企画の切り口が乏しいと、例年と変わらぬ「割引」色の強いフェアや、「営業」が前面に押し出されたセミナー、競合とほとんど変わらないブースを抜け出す道が見えません。集客策にモレがあれば、定員の未達や、ターゲット層の割合の少なさ、さらにリピートしない「集め損」を招きます。また社内調整やディレクションのコツを知らないと、想定以上の手間と労力がかかってしまいます。
こうした企画や集客の施策一つ一つを、担当者の頭からひねり出すのには無理があります。実はこれら担当者の苦しみの多くは、イベント企画・集客の「ある程度決まったセオリー」を押さえることで、解決できることばかりです。そこで宣伝会議は、イベントの企画や集客に関わる全ての方を対象に、「イベント企画・集客実践講座」を開講いたします。
似たような業種でも、大盛況のイベントがある一方で、人が集まらずに閑古鳥が鳴くようなイベントもあります。では、イベント集客を成功させるためには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?
●ターゲットとなる顧客を明確にする
大前提として「どんな人に来てほしいか」を明確にすることが重要です。イベントのコンセプトや目的を意識し、「イベントの価値を必要としている人はどんな人か」をよく考えた上で、集客を行いましょう。
ターゲットを明確にしていないと、不特定多数へのアプローチを行うこととなり、無駄なコストがかかる上、本来のターゲットにイベントの魅力が伝わりにくくなるなど、非効率的な集客作業になってしまいます。
例えば、若手社会人向けのコミュニケーションセミナーを開催する場合、募集対象を単に「コミュニケーションが苦手な若手ビジネスパーソン」とすると、漠然としていてターゲットに響きません。そうではなく、「テレアポがなかなか決まらない人」「クライアントとの雑談がうまくできない人」などとピンポイントに絞り込むことで、ターゲットへの訴求力がアップします。
●プレミアム感を出す
「人数限定」「時間限定」「参加者限定」など、イベントに付加価値を付け、プレミアム感を出すことも集客に効果的です。
例えば、化粧品会社が新商品発売を記念してブースを出展する場合、「期間中、毎日先着5名様限定でプロのメイクアップアーティストによるメイクが無料で受けられる」「先着300名様に非売品サンプルをプレゼントする」「参加者限定の割引券を配布する」といったイベント限定の特典をつけるとプレミアム感を出すことができます。
つまり、「このイベントに来ると得する」「来ないと損」という演出が特別感やお得感につながり、ターゲットの集客や購買意欲に結びつくというわけです。
●イベントの告知方法を工夫する
イベント告知では具体的な数字を挙げて、「イベントによって何が変わるのか」がわかるようにすることが大切です。例えば、起業系セミナーを開催する場合、「過去のセミナー参加者のうち、50名の方が実際に起業しています」などと、根拠や実績をデータの形で示すと、説得力を持ってターゲットに訴求することができます。
また、WebサイトやSNS、チラシなどあらゆるメディアを活用して、イベントの存在を認知してもらうことも欠かせません。SNSの公式アカウントを作成して「いつ・どこで・どんなイベントを開催するのか」といった情報を積極的に告知しましょう。参加者にとっても、自分のメリットになるようなイベントならば、事前に内容や開催日時を知っておきたいというニーズがあります。
ただし、いくら魅力的なイベントであっても告知が遅すぎると、ターゲットが参加できないおそれがあります。逆にあまりにも早い段階から告知をすると参加者のモチベーションが落ちてしまうこともあるため、イベントの2カ月~3週間前頃から告知を行うのが良いでしょう。
時間 | 講義内容 |
10:00-12:00 | 集客できるイベントのつくり方&見せ方
・「おもしろさ」をつくることで集客を伸ばす ・人が集まる「タイトル」、集まらない「タイトル」 ・販売時期を味方につける参加者数を伸ばす方法 ・イベントには「見せ方」(イベント画像など)のコツがある ・集客につながる「コミュニティ」づくり ・ワークショップ |
13:00-15:00 | 前年踏襲を脱する評価される企画の考え方と推進のポイント【第1部】
・イベント企画のための情報価値と体験価値とは? ・時間の経過とともに低下する情報価値の向上のさせ方 ・体験価値を抽象化して、リーチできる層を増やす方法 ・自社ならではのイベントを、自社「らしさ」を抽出して考える ・「らしさ」をコンテンツ化する、ミニ番組企画ワークショップ |
15:20-17:20 | 前年踏襲を脱する評価される企画の考え方と推進のポイント【第2部】
・イベントフォーマットを用いてイベントを企画する ・イベント企画を助けるイベントフォーマット ・ミニ番組からリアルイベントへの変換ワークショップ ・企画と運営をアウトソースする「スポンサードイベント」 ・イベント情報の届け方 ・ハッシュタグの有効活用「タグティクス」 |
藤田 祐司氏
Peatix Japan株式会社 共同創業者/取締役 CMO(最高マーケティング責任者)
慶應義塾大学卒業後、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)で営業を担当後、2003年アマゾンジャパン株式会社(現アマゾンジャパン合同会社)に入社。最年少マネージャー(当時)として、マーケットプレイス事業の営業統括を経て、Peatixの前身となるOrinoco株式会社を創業。国内コミュニティマネージャーチームを統括したのち、営業、マーケティング統括を兼務。2019年6月CMO(最高マーケティング責任者)に就任し、グローバルを含めたPeatix全体のコミュニティマネジメント・ビジネスデベロップメント・マーケティングを統括。
前田 考歩氏
株式会社フレイ・スリー プロデューサー
1978年三重県生まれ。自動車メーカーの販売店支援・CER事業、映画会社のeチケッティング事業、自治体の防災アプリ、保育園検索システム、夫婦の育児情報共有アプリ事業、魚の離乳食的通販事業、テレビCM制作会社の動画制作アプリ事業など、様々な業界と製品のプロジェクトマネジメントに携わる。プロジェクトに「編集」的方法を活かした、プロジェクト・エディティングを提唱、実践中。企業のソリューションを活かしたワークショップやセミナーコンテンツの開発、ファシリテートを行う。
イベントは、油断すると主催者側の独り善がりになったり、参加者にとって面白みのないものになりがちです。イベント企画時のポイントと注意点を押さえておきましょう。
●目的の設定
なぜそのイベントを行うのかという「目的」をしっかり設定しておきましょう。目的がはっきりしていないと、イベントが場当たり的になってしまうだけでなく、イベント開催による具体的な効果もはっきりせず、集客ができたとしても、一時的なものとなってしまう可能性があります。
目的を設定する際に大事なポイントは、「参加者にとってメリットがあるか」「参加者の悩みを解決できるか」ということです。例えば、若い女性をターゲットにダイエット食品のPRイベントを行うとします。その場合、若い女性に多いダイエットの悩みや不満をあらかじめ把握した上で企画を考えれば、イベントの効果は高まります。
「食生活が乱れて太りやすい」という悩みが多いのであれば、「不規則な生活でも健康的に痩せられる食生活セミナー」などの企画が考えられます。商品の宣伝だけでなく、イベントを通じてメリットを提示できれば、イベント参加者の高い満足度や、ファン獲得につなげることができるでしょう。ダイエットに関する悩みがなさそうな人に対しても、「隠れ肥満」「つい食べ過ぎていませんか?」などのキーワードを提示することで、ターゲットの潜在的な悩みやニーズを引き出し、参加意欲を高めることができます。
イベント企画でよくある失敗例は、主催者側の気持ちが先走るあまり、本来の目的・原点を忘れてしまうことです。例えば、当初は「企業の認知度向上」のために企画したイベントなのに、進めていくうちに「とにかく集客したい」「いかに参加者を集めるか」ということばかりに目が向いてしまい、イベントの全体像が見えなくなってしまうということが起こりがちです。イベント企画の際は、その目的や内容が「参加者が喜ぶものと合致しているか」を意識して考えましょう。
●流行のトピックの取り上げ方
「東京オリンピック」「ポケモンGO」など、世の中で話題になっているトピックをイベント内で取り上げて関連づけることもよく行われます。
ただし、流行のトピックを取り上げる際には、「その企業や人物ならではの独自の視点」を加えましょう。「○○が流行しています」「今のトレンドは○○」などそのまま取り上げるのではなく、「東京オリンピック応援キャンペーン商品発売!」など自社商品と組み合わせるなどして、その企業の「らしさ」が感じられる工夫をすることが大切です。