この本は、コミュニケーション戦略をわかりやすく体系的にまとめた解説本です。
コミュニケーション戦略は、マーケティング戦略の一部であるということもできますが、
それでは不十分と思えるほど、その領域は拡大し、重要性は増しています。
以前は広告戦略と呼ばれていたものが、時代に合わせて拡大進化したのが
コミュニケーション戦略です。
では、コミュニケーション戦略とは、具体的に何を指すのでしょうか?
ある人は「ポジショニングのことでしょ」と言います。
別の人は「戦略って、ブランディングでしょ」と言います。
また、「今の時代、カスタマージャーニーをつくることが戦略だよ」と言う人もいます。
どれも間違いではありませんが、それぞれコミュニケーション戦略の
ひとつの側面を語っているだけで不十分。
コミュニケーション戦略には、このように“複数の流派"が併存しているのです。
本書は、コミュニケーション戦略を「人を動かす心理工学」と捉え、
併存する様々な戦略・手法を7つに整理し、それぞれの歴史的変遷や、
プランニングの方法を解説します。
各論の専門書を読む前に、体系的にマーケティング・コミュニケーションについて
学ぶための一冊として、ご活用ください。
(本書は「宣伝会議」の好評連載「手書きの戦略論」に大幅な加筆修正を行い
書籍化したものです)
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