いま「ほんとうに欲しいもの」は、本人も自覚できていません。
社会が成熟し、身の回りのことが何でも「だいたい良いんじゃないですか?」と思える時代だからです。
著者は、消費者の「ほんとうに欲しいもの」は何なのかを探るマーケティング活動のなかで、あることに気づきました。
人はネガティブな気持ちに、ポジティブな気持ちと同じか、それ以上に影響を受けている。
それが、本書の出発点です。
このネガティブな気持ちは「不満」と言い換えられます。
クレームや炎上などの「表面的な不満」のことではありません。
いま重要なのは、「本人も無自覚な不満」を理解することです。
本書では、この「無自覚な不満」を起点にして、
「ほんとうに欲しいもの」を見つけるシンプルなフレームワークを紹介します。
このフレームワークは、ビジネスだけでなく、家族や友人などのプライベートな人間関係の悩みから、
政治や行政が扱うパブリックな問題まで利用でき、本質的な問題解決の糸口になるはずです。
〈目次〉
はじめに
序章 いま“ほんとうの欲求"は、本人も自覚できていない
第1章 みんな“見当違いの欲求"に応えようとしている
第2章 “ほんとうの欲求"の見つけ方はシンプル
第3章 4つの窓から見えてくる“ほんとうの欲求"
第4章 なぜ“ほんとうの欲求は、ほとんど無自覚"なのか
第5章 “本人も気づいていない、ほんとうの欲求" それがインサイト
第6章 インサイトを明らかにする手法
第7章 インサイトからヒットを生み出す方法論
おわりに
著者について
大松孝弘
株式会社デコム(https://decom.org)代表取締役
大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。
インサイトやアイデア開発支援に関する著書、講演は、海外も含め多数。
2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍
「図解やさしくわかるインサイトマーケティング」(共著、日本能率協会マネジメントセンター) を上梓する。
株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発支援を提供している。
医薬品・食品・飲料・化粧品・日用品・通信・自動車・エレクトロニクス・メディアなどの領域において、
心理学や文化人類学からのアプローチによる独自の調査手法で、アイデアとイノベーションを導きだしている。
著書に「欲しいの本質~人を動かす隠れた心理~」(共著、宣伝会議) など。
波田浩之
株式会社デコム パートナー(元執行役員)
大手広告会社を経て、フリーランスとしてマーケティングやプロモーションの企画を中心に活動。
2006年に株式会社デコムに参画し、インサイトリサーチの分析・企画・インタビューの実務を担当。
著書に『「欲しい」の本質』(共著、宣伝会議)、『この1冊ですべてわかる 広告の基本』(日本実業出版社)、『はじめの1冊! 広告の基本がわかる本』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。
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出版社: | 株式会社宣伝会議 |
ISBN/JANコード: | 978-4-88335-478-8 |
発売日: | 2020/01/10 |
商品の寸法: | 四六判 |