なぜ「丸亀製麺」は、うどん業界でぶっちぎり1位の繁盛店になれたのか?
国内外で快進撃を続けるトリドール、
創業社長・粟田貴也氏による初の著書。
一軒の焼き鳥屋から始まり、丸亀製麺をヒットさせて上場、急成長。いまでは国内外約20の飲食ブランドを持ち、世界外食十傑を目指す。そんなトリドールの成功の源泉には、一度見つけた「勝ち筋」はぶらさない、独自の経営論があった。
「外食は『最も身近なレジャー』だ」
「『体験価値』が人を惹きつける」
「他の人がやらないことをやり抜いて、オンリーワンに」
「『省人化』の流れに逆らい、『増人化』する」
「お客様の感動は、働く人の幸せから生まれる」
「人の集まる会社が、最後に勝つ」
繁盛店を次々と生み出し、軌道に乗せてきた
異端のリーダーシップを、いま解き明かす。
「本書は、成功した起業家の自伝、
なんてものではありません。
トリドールはまだまだ成長途中であり、
毎年のように新しいことを始め、
失敗と成功を繰り返しています。
そんな私たちの姿を通じて、
外食産業のダイナミズムとおもしろさを
伝えられれば幸いです」
——本文より
目次
第1章 外食産業には夢がある
26兆円の外食産業市場で大きな夢を追いかける/なぜ外食産業市場の成長は止まってしまったのか/外食は「最も身近なレジャー」/飲食サービス業の経営者として見てきた居酒屋の変遷/立ち呑み屋が高齢者のサードプレイスになるかもしれない/自分の体験をヒントに新しい業態をつくるおもしろさ
第2章 夢を現実にしてきた道のり
「3軒出す」と決めて「トリドール3番館」と名付けた/客が来ない絶望を乗り越え、工夫を重ねて繁盛店に/出店ペースを上げたくて、わけもわからず上場を目指す/製麺所の行列に衝撃を受け、セルフうどん業態を開始/憧れの経営者の存在が、成長への原動力になる
第3章 非効率でも体験価値にこだわる理由 キーワードは「二律両立」
香川の製麺所の行列を見て長年探し求めていた答えを見つける/チェーン展開に潜む標準化の罠/二律両立をやり抜くことで、他社の追随を防ぐ/イレギュラーなデータから成功のヒントを掘り起こす/コロナ禍でヒット 茹でたてが食べられる「丸亀うどん弁当」/振って食べる「丸亀シェイクうどん」で新たな客層を掘り起こす/3年かけて開発した「丸亀うどーなつ」 商品開発も感動創造が最優先/商売は、インサイトを読み取る崇高な心理ゲーム
第4章 「人」こそすべての源泉
省人化の時代に逆らって「増人化」していく/日々の仕事に目標と誇りをもたらす「麺職人制度」/「育てる」と「任せる」は近い 成功体験で人は育つ/スタッフの一挙手一投足から体験価値が生まれる/「働きやすい環境」が先にあり、感動を生み出す人が育っていく/「粟田未来塾」で全国行脚 膝突き合わせて話す/人との接点以外は大胆にDX 需要予測はAIで/採用難の時代への備えは まず離職を減らすことから/離職率がこれからのトリドールの命運を左右する/「働く人の幸せ」を独自にモデル化/給与システムを変えコミュニケーションアプリを独自開発/ホールディングスと各事業会社の間の距離感を解消する/CX(顧客体験価値)とEX(従業員体験価値)は表裏一体/可視化と数値化を徹底し、成長モデルを確立していく
第5章 言葉で「勝ち筋」を明確にする
企業の成長に合わせ、数年ごとに理念を刷新/「感動(KANDO)」こそが私達の原点/積み重ねてきた成功体験を「成長哲学」として言語化/「感動」には2つの種類がある/新組織「KANDOコミュニケーション本部」の設立/イベントや企画を通じて社内の隅々に浸透させていく
第6章 世界で約5000店舗を目指す グローバルフードカンパニーへ
ジョギング中に出会ったハワイの空き物件がすべての始まり/初日の売上を見て驚愕 海外進出を決意/日本らしさにこだわらず 現地好みにローカライズ/ロンドン店の一番人気は「チキンカツうどん」/アジア料理店のM&Aを重ね 海外進出を加速/ピザ業態にギリシャ料理も 共通するのは「体験価値」があること/考えすぎて失敗したケニアのテリヤキチキン屋/海外進出の成功確率を上げる切り札「ローカルバディ」/トリドールらしい海外進出の勝ち筋「KANDOトレードオン戦略」/海外に出るリスクより国内に留まるリスクの方が大きい
第7章 社長はキャスティング業 目指すは「増殖する組織」
大きな目標を達成したいから すべてを自分で握らない/海外の経営者と一緒に会社経営している感覚/人を頼り、人に任せる「弱者の経営」/「人」を揃えるため、本社を渋谷に移転/持続可能な社会の中で、持続的に成長していく/100年先もトリドールが食の感動を届ける会社でいられるように
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出版社: | 宣伝会議 |
ISBN/JANコード: | 978-4-88335-603-4 |
発売日: | 2024/09/06 |
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