1987年にバブルを崩壊させたアメリカでは世界に先駆け、19世紀型の規模の経済、さらに20世紀型のスピードの経済を脱し、アイデアの経済を構想し、実践に移してきた。速度・効率・コストを重視し、大量生産された画一的な商品、その生産工程の最後に鎮座させられてきた消費者。大量生産、販売、消費、廃棄の営み「マスプロ」から脱しないことには、衰弱した米国経済は次のフェーズへ進むことができない。その時、米国の経済界、そして生活者の日常に起きた変化、それは「判断の座標軸」の塗りだった―――脱「マスプロ」、規模・スピードからアイデアの時代へ・・・。米国の商業界、そして消費者の間に起きた、変化と日本での実践について考察する。
第一章「マスプロ構造から脱出する」
――米国で始まった「アイデア経済へ」の流れ ・既成破壊「アイデア経済」への初動 ・脱マスプロ・トンネル 人間中心の5W1Hへ ・カスタマイズ 一人ひとりの衣装をあつらえる ・リ・ストア 意味や価値を手わたしあう ・リレーショナル・マーケティング 関係性を新構築する
第二章「遺伝子を組みかえる」
・プレイス“まるく”柔らかい協働へ ・スロー・エコノミー あえて手間をかけ遠回りする営み ・NPV 大いに儲ける非営利活動 ・ソーシャル・デザイン 人々の知が遺伝子を組みかえる ・コーズ・オリエンテッド 社会改革に寄与して利益を
第三章「情報社会を民主化する」――デジタル生産へ
・陰りを見せた“情報「化!」社会” ・マスプロ情報は雑音でしかない! ・情報の民主化へ ・躍動するデジタル生産 ・倦怠症という逆説
第四章「共進化しあう次代」
――「日本へのメッセージ」 ①産業社会 ・コエボリューションが突きすすむ 知恵を闘わせる革新 ・前進するビジョナリー 先見・独創・実践が鍵に
第五章「社会の指針はコミューナル」
――「日本へのメッセージ」② 遺伝子の組みかえ ・ソーシャル・エンゲージメント 人々の知恵が社会を検証する ・参加・行動し合う方法論
第六章「人びとと情報装置が融合する」
――「日本へのメッセージ」③情報社会 ・自分語りできるメディアへ ・人間を包み込む情報装置へ ――SMを超える新しい領域
: | 200ページ |
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出版社: | 株式会社宣伝会議 |
ISBN/JANコード: | 978-4-88335-307-1 |
発売日: | 2014/04/14 |
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