商品の説明
特定の趣味・嗜好を持った人たちを集め、コミュニティを形作る。
その求心力こそ、雑誌が持つ魅力のひとつです。
不特定多数を読者にしたメディアとは異なり、熱量の高い読者コミュニティを有する雑誌には、広告主も集います。
雑誌ならではの編集力や、キャスティング力、モデル、読者組織といった資産は、
これまでも、雑誌の中に掲載される編集タイアップ広告づくりに活かされてきましたが、
雑誌と広告主のタッグの組み方は、それだけではありません。
雑誌コンテンツの世界観をもとに、広告主のイベントや動画をプロデュースしたり、
編集長と共に商品を開発したり、企業のオウンドメディアを作ったりするケースもあります。
従来の雑誌メディアの使い方が「1.0」だとすると「雑誌広告2.0」と言える進化が起きています。
大量生産・売上拡大路線よりも、顧客維持やロイヤルティ向上に重きを置き始めた広告主は、
雑誌コンテンツを活かしたマーケティング活動を上手に行っています。
本書では、雑誌活用マーケティングの事例のほか、編集者がどのように読者インサイトをつかんでいるか、
マーケターが雑誌をどう評価しているかについても収録しています。
目次
CHAPTER1読者に深く寄り添う雑誌のメディア価値
▶ 雑誌と組んでファンを呼び込む デジタル時代の雑誌メディアの使い方
日本たばこ産業 パブリックリレーション部長 佐藤圭 氏/資生堂ジャパン メディア統括部 平池綾子 氏
▶ 人を動かすことに秀でたメディア 「ミドルファネル」における雑誌の役割
電通 出版ビジネス・プロデュース局 出版業務推進部 中村一喜 氏
▶ 熱量の高い「コミュニティ」 どのように生まれているか
『ニコラ』小島知夏 編集長(新潮社)/『日経ビジネス』東昌樹 編集長(日経BP)
▶ 掲載すると商品が動く、その理由は? 情報受容度の高い読者と雑誌の関係
『エクラ』長内育子 編集長(集英社)
CHAPTER2 雑誌×デジタル・イベント・商品開発広告主の雑誌活用事例
▶ 雑誌コラボ手法の広がり
<インサイトをつかんだ、深く刺さるコンテンツで行動促進したい>
▶ コーセー「ヴィセ」×講談社『ViVi』
専属モデルと人気俳優を起用したラブストーリー動画が拡散
▶ ポケモン『ポケモン GO』×ハルメク『ハルメク』
読者の声から商品の訴求ポイントを発掘 イベント実施やガイドブック作成も
▶ 愛知ドビー「バーミキュラ ライスポット」×光文社『VERY』
Instagramアカウント「Cooking VERY」を開設 毎日使える調理器具を訴求
▶ アサヒ飲料「カルピス」×ベネッセコーポレーション『サンキュ! 』
お手伝いできる子になってほしい 母親読者のインサイトをついた誌面づくり
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<雑誌のネットワークを活用した注目度の高い取り組みで、ユーザーの関心を高めたい>
▶ Honda、ユニクロ、日本コカ・コーラ、森永製菓×集英社『週刊少年ジャンプ』
創刊50周年を盛り上げる人気キャラクターのコラボ企画
▶ プリモ・ジャパン「アイプリモ」×『with』『ViVi』『JJ』『ar』『sweet』
女性誌5誌連動 モデル・女優がブライダルジュエリー店舗を訪問
▶ ニコンイメージングジャパン「D7500」×枻出版社『Surftrip JOURNAL』 『RETRIEVER』『BiCYCLE CLUB』『フィールドライフ』
媒体に即した4つのアウトドアシーンで動画と誌面、サイトを作成
▶ ソ フトバンク「ワイモバイル」×新潮社『ニコラ』
雑誌モデルを起用し、クラブを結成 本誌、動画、リアルイベントを展開
など
<雑誌コラボでユニークな商品を開発したい、オウンドメディアをつくりたい>
▶ ZOZO「ZOZOTOWN」×マガジンハウス『BRUTUS』
「夢を叶える」アイテムを開発して大特集 EC サイトで購入できる仕掛け
▶ タカラトミー「リカちゃん」×光文社『VERY』
母親が子どもと一緒にお人形遊びをしたくなるリカちゃんの開発
▶トッズ×小学館『Precious』
雑誌の周年企画に合わせ、理想のコラボアイテムを開発
▶ 花王「フレア フレグランス IROKA」×コンデナスト・ジャパン『VOGUE JAPAN』
など
CHAPTER3関心を集め、人を動かす編集力
▶ 今のママがどう行動したいか リアルな日常に即した提案
『VERY』今尾朝子 編集長(光文社)
▶「 誰もやっていないこと」を目標に掲げて広告主と一緒にカタチにする
『BRUTUS』西田善太 発行人・編集長(マガジンハウス)
▶ タ ーゲットは流行を生むSNS世代 企業と新しいことに挑戦したい
『ViVi』岩田俊 編集長(講談社)
▶ 属性のわかるシニア定期読者を深く分析 広告の閲読、関心度を向上
『ハルメク』山岡朝子 編集長(ハルメク)
など
CHAPTER4デジタル時代の出版コンテンツのこれから
▶ 雑誌の価値を可視化する
講談社 ライツ・メディアビジネス局 局次長 長崎亘宏 氏
▶ 雑誌公認インフルエンサーのマーケティング活用
集英社 広告部デジタルプロデュース課 川上慎太郎 氏/「マキアオンライン」プロデューサー 大竹拓真 氏
▶ 編集者視点のメディアプランニング
ハースト婦人画報社 エル コンテンツ部 エル・オンライン編集部 コンテンツ マネージャー 安楽城 誉子 氏
▶ 雑誌が担う役割と出版社のこれから
マガジンハウス 代表取締役社長 片桐隆雄氏
付録
▶ 雑誌の基礎
▶ 雑誌広告の基礎
▶ 電子雑誌、デジタル広告の状況
▶ 出稿計画の立て方
▶ 用語集
▶ 文化の発展を支え続ける、雑誌だからこそ伝えられることがある
日本雑誌協会
▶ 雑誌と雑誌広告に変化の兆し。今こそ底力を見せる時だ!
日本雑誌広告協会