実践インバウンド・マーケティング

「モノを広める」には、生活者に“見つけてもらう”ための情報・コンテンツ作りが必須!

戦略PRでキーワードを拡散、話題化、WEB周りの施策で魅力的な自社コンテンツへインバウンド、そしてCRMによる場づくりで優良顧客化する。この三つの掛け合わせによるマーケティングコミュニケーション活動が学べて実践できる1冊。

西江肇司
株式会社ベクトル 代表取締役社長

1968年生まれ 岡山県出身 関西学院大学卒
大学在学中からビジネスをはじめ、1993年にプロモーションを主軸とする会社を設立。2000年よりPR事業を中心とした体制に本格移行。さまざまな企業のPR戦略コンサルティングを手がけながら売上げを伸ばし、独立系PR会社として業界トップレベルの地位にのぼりつめ、2012年3月に東証マザーズ上場。現在、中国(上海、北京)、香港、シンガポールおよびインドネシアに現地法人を設立し、成長市場であるアジア・ASEAN主要国へ積極的に展開。アジア全域におけるPRグループの形成を目指し、事業を拡大している。
ベクトルグループ全体で、PR業務を行うアンティル・プラチナム・イニシャル、ソーシャルメディアマーケティングを扱うシグナル、IT広報事業を運営するPRTIMES、映像制作を手がけるVECKS、それぞれの領域を活かし、統合的なPRコミュニケーションサービスを提供する。著書に『何故あの会社はメディアで紹介されるのか?PR最強集団のTOPが教える55の法則』『モノの広め方』(アメーバブックス新社)、『もし会社の上司に、Facebookを始めろと言われたら?』(幻冬舎)がある。

谷井 等
シナジーマーケティング株式会社 代表取締役社長 兼 CEO

1972年生まれ 大阪府出身 神戸大学卒
1996年日本電信電話株式会社入社。同社退社後、1997年(資)デジタルネットワークサービス(DNS)を設立し、代表取締役に就任。2000年にDNSの業務を引き継ぐ形で(株)インフォキャストを設立。同年、インフォキャストを楽天(株)に売却し、インデックスデジタル(株)を設立。代表取締役に就任。2005年(株)四次元グループを設立。2006年にシナジーマーケティング(株)に商号変更し、2007年にヘラクレス上場を果たす。2010年には日本企業として初となる、米国セールスフォース・ドットコム社との業務・資本提携を推進。
現在、消費者行動予測技術を用いたクラウドサービス群の提供で、企業と消費者との最適なマーケティング・コミュニケーションを支援する「コミュニケーションエンジニアリング企業」としての同社を率いる。同社の「Synergy!360」は、自社データ、他社データ、パブリックデータといったさまざまな角度からの情報を集積し、独自のアルゴリズムを重ね合わせることでマーケティングをナビゲートする新しいクラウドサービスとして注目を集める。

はじめに

1. なぜ、今「インバウンド・マーケティング」なのか?

第1章　マーケティングの流れが変わった!

1. 伝わりづらくなった企業メッセージ
2. 中国もキーワードPRブーム　シンプル&効果的なマーケティング

第2章　インバウンド・マーケティングの取り組み

1. WEB上で見つけてもらい自社サイトへ誘導する
2. 「見つけてもらう」ためのインバウンド・テクニック
3. インバウンド・マーケティング×CRM「今」の優良顧客を把握しよう
4. 新開発「inbound360」分析ツールの活用で失敗しないインバウンド
5. 「inbound360」を使いこなすための「Synergy!360」解説
6. HubSpot 社への訪問で見えた顧客を「ペルソナ化」するコミュニケーション

第3章　インバウンドと組み合わせるCRM

1. 幸せな消費社会のためのマーケティング・コミュニケーションを最新CRMで実現

第4章　企業事例 〜各社の取り組みと課題・成果〜

1. 事例1 ローソン
   「オリジナルキャラクターを軸にソーシャルメディアを徹底活用」
2. 事例2 ネスレ日本
   「ストック型コンテンツで長期的にサイトへ集客する」
3. 事例3 鳴海製陶
   「リピート購入を徹底促進して購入率最大10倍アップ」
4. 事例4 ナムコ
   「キャラクターを軸に見つけてもらい、顧客が欲しい情報を届ける」
5. 事例5 シスメックス
   「WEBサイトが営業担当者認知度ゼロから業界上位へ」

第5章　インバウンドにおけるクリエイティブの重要性

〜特別インタビュー〜
「らしさ」を徹底的に追求　アウトプットへつなげる
グッドデザインカンパニー　クリエイティブディレクター　水野学氏

あとがき

1. インバウンド・マーケティングで情報氾濫時代に成功を収める