食品・飲料業界において、メーカー・小売業間の問題は永遠の課題です。商品のコモディティ化が進んだ今、いかに棚を確保できるか、メーカー側の試行錯誤が続いています。しかし現場では、担当者の営業・提案スタイルが従来のままである企業も少なくありません。その結果、訪問はするものの「棚が増えない」「良い位置が確保できない」「他社に場所を取られている」という状況が発生します。この状況を打開するには、小売側の「本音」を知り、その本音を「先回りした提案」が鍵となります。そこで宣伝会議では、マーケティングの視点で、小売業への提案力を高めるための本講座を開講します。メーカーと小売業、それぞれの「本音」を理解したうえで、win-winの関係になる施策を実際につくる考え方と手法、それを伝える資料作成のノウハウを学びます。
基本編:メーカーと小売業のマーケティングの違いを理解してそれぞれの「インサイト」を押さえた施策のポイントを学ぶ
メーカーは「商品」を中心に考えますが、小売側は「場」の売上を見ています。こういった視点の「ズレ」を理解することが、バイヤーに刺さる商談提案の第一歩です。講義では、さらにそのズレを合理的に、相乗的に解決するための提案施策のポイントも解説します。
応用編:「論理」×「共感」で人を動かす説得力のある提案資料作成のポイントを学ぶ
商談の短い時間の中で内容を伝えるためには、資料の「構成」が重要です。良かれと思った豊富なデータや宣伝文句が、逆に資料を難解にしていることも少なくありません。講義では、明日からの商談に役立つ、シンプルでも伝わる資料作りのポイントを学びます。
時間 | 講義内容 |
14:00-16:00 |
メーカーと小売業との接点をつくる売り場提案の実践ポイント ・小売業の現状とこれからの傾向 ・メーカーと小売業それぞれの「本音」 ・メーカーと小売業の「売上」と「組織」の違い ・小売業に対するメーカーの取り組みのポイント ・小売業との接点をつくる提案の3要素 ・小売業との「協働」のすすめ |
16:20-17:50 |
課題解決型思考に基づいたシンプルで強い提案資料の作成法 ・なぜ、課題解決型思考が必要なのか? ・イシューを立てる ・論点を設定する ・初期仮説と検証法 ・提案のゴールを明確にする ・ピラミッドストラクチャーで構成整理 ・ストーリーラインを組み立てる ・共感を得る ・伝わる提案書のページ構成法 |
倉林 武也氏氏
株式会社リテイルインサイト
代表取締役
市川 真樹氏
プレゼン資料コンサルタント