コピーライターとしてのキャリアは60年以上。その間にはTCC賞をはじめとして受賞多数。2009年には東京コピーライターズクラブの殿堂入り。今もなお、コピーライターとして活躍し続けている秋山晶さん。名実ともに日本を代表する秋山さんの手掛けてきた数多くの名コピー達を現役のコピーライター・プランナー・デザイナーたちが分析。時代や価値観の変化を踏まえて各自が選ぶ「ベスト秋山コピー」とその理由、現代において秋山コピーをどういう視点で見ていくと学びがあるのか、秋山コピーの凄さはどこにあるのかなどを講義します。
単に、過去のものを懐古して終わりではなく、今の時代に改めて秋山コピーから学べることを1日に凝縮したプログラムです。
また、今回は、秋山晶さん自身も登壇し、今の秋山さんのコピーの考え方や向き合い方などについて語る動画も公開いたします。またとない機会となりますので、ぜひご参加をご検討ください。
秋山晶 氏
ライトパブリシティ
代表
コピーライター・クリエイティブディレクター
TCC(2009)ADC(2010)ACC(2016)それぞれのHall of Fameに選ばれる。
自作の好きなコピー「野菜を見ると、想像するもの。(キユーピー)」、「夏はハタチで止まっている。(サントリー)」、「時代なんか、パッと変わる。(サントリー)」
著書「秋山晶全仕事」マドラ出版、「D.J.SHOW 秋山晶の仕事と周辺」六耀社、「アメリカンマヨネーズストーリーズ」ビジネス社
多田琢 氏
TUGBOAT
クリエイティブディレクター/CMプランナー
1963年9月20日生まれ。87年早稲田大学第一文学部卒。同年(株)電通入社。99年クリエイティブ・エージェンシー「TUGBOAT」を設立。TCC会員、ADC会員。
ペプシ「桃太郎」、TOYOTA「ハリアー H.H.」ダイワハウス「ここで、一緒に」「ダイワマン」、サッポロ黒ラベル「大人エレベーター」、宝くじロト「ロトもだち」シリーズ、芝浦マシーン、山口フィナンシャルグループなどのCM。
『新しい地図』のブランディング。映画「SURVIVE STYLE5」の原案・脚本、「クソ野郎と美しき世界」の原案を担当。
クリエイター・オブ・ザ・イヤー、TCCグランプリ、ADC会員賞、ACCグランプリ、ONE SHOW Gold など受賞多数。
麻生哲朗 氏
TUGBOAT
クリエイティブディレクター/CMプランナー
1972年4月8日福岡生まれ。神奈川県立横浜翠嵐高校卒。早稲田大学理工学部建築学科卒。96年電通入社クリエーティブ局配属。1999年TUGBOAT設立に参画。TCC会員、ADC会員。
主な仕事にさとふる、住友生命、マクドナルド(マック、みっっけ/ビックマック)、三井住友カード 企業広告、Sansan、ドコモ style'20 オリンピックキャンペーンなど。
ACCグランプリ、TCCグランプリ、ADC賞、フジサンケイグループ大賞、ギャラクシー賞、アジア・パシフィック広告祭金賞など受賞多数。
TUGBOATが航路を見失いそうになる時、
秋山さんは北極星で、
秋山さんの言葉はその光だ。
あの頃から、そして今も。
降り注がれてきた光の粒。
その感触について話せたらと思います。
TUGBOAT 多田琢 麻生哲朗
服部一成 氏
グラフィックデザイナー/アートディレクター。
1964年東京生まれ。1988年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業、ライトパブリシティ入社。2001年よりフリーランス。おもな仕事に「キユーピーハーフ」「JR東日本」の広告や、雑誌『流行通信』『here and there』『真夜中』のアートディレクション、「三菱一号館美術館」「新潟市美術館」「弘前れんが倉庫美術館」のVI、エルメスのイベント「petit hのオブジェたち」「夢のかたち Hermès Bespoke Objects」のアートディレクション、ロックバンド「くるり」のアートワーク、『プチ・ロワイヤル仏和辞典』のブックデザインなど。毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、ADC賞、東京TDCグランプリなどを受賞。
尾形真理子 氏
Tang
クリエイティブディレクター/コピーライター
2001年博報堂入社、2018年Tang設立。企業のスローガン開発、ネーミング、ブランディングコミュニケーションの設計をはじめ、数々の広告制作を手掛ける。主なクライアントに、SHISEIDO、LUMINE、KIRIN、NISSAN、FUJITSU、Tiffany&Co.など。TCC賞、ACC賞、朝日広告賞グランプリなどをはじめとして、受賞多数。その他、小説、コラムや歌詞なども執筆。
正直に告白します。
わたし、秋山晶さんとお仕事したことがありません。
それどころか、ちゃんとお話したことすらありません。
遠い空に輝くスターを、ぽかんと口をあけて見上げているだけ。
そのたびに「光ってるなぁ、美しいなぁ」と、心を奪われて。
あの星は、わたしが生まれたときから光っているものだったし、
「なんで輝いているのか?」なんて、考えたこともなく。
そもそも自分の立つ地上からは何百光年も距離があるから、
「どうやったら近づけるか?」なんて、考えたこともなく。
そんなわたしが、烏滸がましくも、なにを発言できるというのか。
見モノです。
Tang 尾形真理子
三島邦彦 氏
電通
コピーライター
長崎県長崎市出身。主な仕事にNetflix「人間まるだし。」「再生のはじまり」「上を見ろ、星がある。下を見ろ、俺がいる。」ONE PIECE実写版「いいものつくろう。」Honda「難問を愛そう。」Honda F1ラストラン「じゃ、最後、行ってきます。」Vポイント「ぶいぶい、貯まる。ぶいぶい、使える。」など。著書に『言葉からの自由 コピーライターの思考と視点』(宣伝会議)
大学の図書館で「ただ一度のものが、僕は好きだ。」という言葉に出会ったときの衝撃を今も覚えています。それからしばらくして、僕はコピーライターになりました。
駆け出しの頃、『秋山晶全仕事』や『D.J. SHOW』などの本を買い込み、むさぼるように読みました。コピーが書けない時には秋山さんのコピーを画面に打ち、自分を勇気づけるようになりました。
そして今、あらためて秋山さんのコピーを研究しています。これまでは気がつかなかったことに色々と気づけたように思うので、諸先輩には恐れ多いですが僕なりの発見をお話したいと思います。「考えてみれば」「僕という主語」「品のある命令形」あたりがキーワードになると思います。
コピーライター 三島邦彦
時間 | 講義内容 |
13:00-13:05 | イントロダクション |
13:05-13:45 | 秋山晶が、「秋山晶」を研究する。/秋山晶、山根哲也(ライトパブリシティ コピーライター) |
13:55-14:45 | 多田琢さん、麻生哲朗さん |
14:55-15:45 | 服部一成さん |
15:55-16:45 | 尾形真理子さん |
16:55-17:45 | 三島邦彦さん |
17:45-17:50 | まとめ |