本講座は広報経験がない、他部署と広報業務を兼務している方に向けた講座です。ひとり広報でも成果を出すための、広報戦略の立て方と、広報業務の整理・プライオリティのつけ方を学びます。
星の数ほどある会社の中で、自社を見つけてもらうためには「広報」業務が必要不可欠です。一方で、広報業務の必要性は感じているけれども、具体的になっていない企業や、広報の業務を開始しているが一人で担当しているというケースもあります。なかには、営業や人事・総務等と兼務している、または広報の経験がないまま一人で担当することになったという人も多いです。
特に「未経験」で、「ひとり」で広報業務を行わなければいけない場合、まずなにから手を付ければいいのか分からないという課題があります。相談できる経験者も社内にいないので無料のセミナーで情報収集を始める方も多いです。しかしセミナーの内容が自分のレベルと違ったり、企業の規模や業種が違いすぎるためにイメージができなかったりと、得たい知識がなかなか得られない可能性があります。「ひとり広報」のための体系的な情報はなかなか少なく、正解が分からないまま業務にあたるしかないというのが多くの担当者の悩みでした。
ひとりで広報業務を始めるには、
・「できること」ではなく「やるべきこと」を知っていること
・社内に「広報の重要性」を理解してもらうために必要なこと
この2つを知っておくことが重要です。
予算・人員・時間が制約されている中で、できることは限られています。しかし、できそうなことから着手すると、成果がなかなか出ずにかえって非効率です。最低限必要となる「やるべき」広報業務にポイントを絞り、業務の優先順位をつけて取り組むことが、効率よく成果を出すための近道となります。
また、社内に広報という文化がない場合、広報業務に必要な「情報」が集まらず、その情報収集に多くの時間を割くことになります。できることが限られているなかで、社内の協力を得ることは、ひとりで広報をする上で欠かせない条件です。自然と社内から情報が集まるようにするには、広報の重要性を社内に認識させ、文化を作っていくことが重要です。それが、今後の業務が円滑に進めるための基盤となります。
そこで宣伝会議では、ひとりで広報業務をはじめるために、2つのポイントの考え方と、それを実現していくための具体的なノウハウを、体系的に学ぶ本講座を開講します。
広報の役割とやるべきことを整理する
ひとりで広報を始めるにあたり、目の前のたくさんの業務に対し、どれから着手すればいいのかわからないという悩みが多く挙げられます。業務の優先順位をつけるには、まず大きな方針として、広報として「目指す方向性」を定め、その達成に向けて「やるべきこと」を明確に整理することがポイントになります。
目指す方向性を明確にするには、自社が持つ課題と、その解決のためにどのような広報業務を行うべきかを、体系的に理解すること必要です。例えば、会社の知名度を上げたいという課題に対して、スタートアップ企業と老舗企業では、サービスの新規性を打ち出すのか、従業員や歴史に注目させるのか、アプローチの切り口が異なります。このように、自社の置かれている状況や成長フェーズに応じてそれに適した広報の手法や切り口を考えることが広報活動を前進させる力となります。
広報をひとりで担っている分、壁打ちができる相手がいない中でも、自身の業務の迷いを少なくすることに有益です。講義では、そもそもの広報の役割を改めて見直しつつ、自社の課題に合った方法で広報をするための指針の定め方を学びます。
メディア露出を増やして成果を出す
広報の目的は、世間に情報を発信し、理解を促すということにあります。一方で、ひとりで広報活動を行う場合、長期的な情報発信や幅広いメディアリレーションを行うには限界があります。また、広報活動は「成果」が見えにくいため、しっかりと成果が出ているかどうかを、社内は注視しています。そのため、ひとりで広報をする場合、成果を可視化させる方法を知っておくことが必要になります。
その方法とは、メディアを活用することです。メディアに取り上げられることで、企業の認知度や商品売上という「数字」に成果が表れまるため、社内外に広報の成果を理解してもらうための材料となります。一方で、メディアに取り上げられるには、自社が言いたいセールスポイントをそのまま発信するのではなく、メディアが反応するツボを押さえた情報に編集して発信することが重要になります。
そこで講義では、「メディアが取り上げたくなる5つのポイント」を学び、メディアを活用して成果を出すためのノウハウを身につけます。
社内で「広報」の市民権を獲得する
ひとりで広報活動を行ううえで、実は社内でのコミュニケーションが最も重要となります。なぜなら、リリースに書くネタは社内にしかないからです。ただし、ひとりで集められる情報の量には限度があります。そのため、広報業務を始める時に、自然とそういったネタとなる情報が広報に入ってくるような文化の種まきをしておくことが鍵となります。
例えば、商品のリリース情報も、発売するタイミングで初めて共有されては、広報は作業としてリリースを書き、発信する他にありません。一方で、社内に情報共有の文化が根付くと、商品企画の早い段階から広報にも情報が届きます。広報の商品理解が進むだけではなく、商品企画にPR視点を取り入れることも可能になります。
一人では限界があるものの、このように周りを巻き込無ことで、広報としてできることが広がっていくのです。
そこで講義では、社内で広報の市民権を獲得し、ひとりでも広報として成果を上げてきた事例を紐解きながら、ひとりで広報活動をはじめるための基盤のつくり方を学びます。
時間 | 講義内容 |
第一部 90分 |
ゼロから広報を始めるためのステップ ・自社に適した広報活動を、ステークホルダー、自社の特徴、経営課題からひも解く ・企業の成長ステージ別に求められる広報活動 ・自社に適した広報を行うために必要な4つの要素 ・情報収集の仕組みづくり ・広報戦略の立案、広報活動計画の策定 |
第二部 90分 |
ひとりでできるメディアアプローチの手法 ・メディアとマスコミ広報 ・マスコミ報道を分析し、理解する ・メディアに取り上げられやすい情報発信のポイント ・社内のネタの見つけ方 ・マスコミ人脈の作り方 |
第三部 60分 |
はじめての「ひとり広報」を成功させるための極意 ・会社の広報体制と広報戦略 ・過去の成功施策事例 ・広報目的を決める ・ひとりでできる効果測定と目標管理 ・広報のキャリアの作り方 |
真鍋 順子氏
株式会社BAKE
企業広報室 室長
野澤 直人氏
株式会社ベンチャー広報
代表取締役
田尻 有賀里氏
リスト株式会社 広報部 次長
PRSJ認定PRプランナー
日本広報学会理事
オンデマンド配信講座
開講日 |
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受講価格 |
45,000円(税込 49,500円) ※申込金5,000円(税込 5,500円)を含みます |
補 足 | ※この講座は、法人窓口の設定により1講座あたりの受講料金が約7割引(12,500円)におさえられる「スタンダードトレーニング」対象です。 |
資料PDF | |
注意事項 |
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オンデマンド研修(人数100名まで)
開講日 |
2022年10月01日(土)
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定 員 | |
受講価格 |
550,000円(税込 605,000円) |
補 足 | |
注意事項 |
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