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デジタルトランスフォーメーション(DX)はデジタルだけの業務ではなく、目的はデータやテクノロジーを用いた、新ビジネスやプロセスの実現です。BtoBビジネスでは、新型コロナウイルスによって従来のセミナーや展示会、訪問商談などのオフライン施策が困難な状況です。この変化に対応するには、デジタル視点だけでなく、マーケティング視点のデジタル化と、営業プロセスを変革するDXの2段階が重要です。本講座ではDXとデジタル化の基礎知識や、顧客データ活用、組織作りといった実務ノウハウを学びます。
●なぜマーケティングのDXは止まってしまうのか?
「DXを推進せよ」という大号令が各企業で飛び交っています。しかし多くの企業で掛け声だけが飛び交い、実務の現場では一向にDXが進展しない、という状況が発生しています。この状況を打開するためには、停滞する原因をまず知ることが第一歩となります。
そもそもDXとはデジタルトランスフォーメーションと言われ、「X」の部分がトランスフォーメーション、すなわち「変化・変容」を意味します。そして「D」の部分がデジタルです。つまり「変化しよう、デジタルの方向へ」となる訳です。
しかし、実際の現場への指示になると途端に「業務効率ではなく、もっとデジタルを使った大きな何かに挑戦せよ」という漠然としたイメージによる指示となり、現場は動きようがない事態に陥ります。
そのため、企業の上層部は、DX化の号令はかけられるものの、明確なDX後のありようを示すことはできず、一方でデジタル部門からは、市販されているデジタルツールの導入提案から始めようとするため、業務効率の範囲に留まり、結果、既存事業を変化・変容させる当初の目的が宙に浮く結果となります。すると、推進役たる事業部は、ただただ進捗を聞かれるばかりとなり、DX化を進めようにも進められない状態になります。
●DX化を推進する手順を知る
では、BtoBマーケティングでDXを推進するために最も重要なことはなんでしょうか?
それは事業部門が「DX化された既存事業の姿」を明確にイメージできるようになることです。DX化の暁には、どのようなメリットが生まれるか、他の部門よりも具体的にイメージし、それをプレゼンテーションが出来るようになればDX化は進展します。このため、次に知るべきはDX化を成功させるための手順です。
<DX成功の手順>
(1)既存事業をデジタルで進展・拡張した際の姿とは何かを考える。
(2)そのデジタル化された事業で入手できる「新しいデータ」とは何かを考える。
(3)入手された「新しいデータ」を用い、サービス・製品のクオリティを磨き上げる。
(4)実際の製品・サービスに反映され、恩恵として利用者に返す。
この(4)をもって、初めてDXは真価を発揮することになります。つまり、利用者にそのサービス・製品を利用し続ければ、より良い体験が継続的に受けられる、と思ってもらえることが圧倒的な強みをもった企業へ自社を押し上げることになるのです。
●マーケティングDXの実行ポイントを学ぶ
では、具体的な進め方はどうすれば良いのでしょうか?それが、従来の日本企業のパターンからの脱却です。自社内で検討を重ね100%の完成度でもってサービス・商品を提供するのではなく、顧客の課題を解決する糸口を掴んだら20~30%の出来でもまず顧客に提供することです。これによって、顧客の要望を受けながらサービスをさらに改善させることが出来ます。また、当然サービスの提供によってKPIも変わり、新しいKPIがさらに顧客の課題理解を一段と深めます。
しかし、重要となるのが特に上記の(2)です。事業部が、どのようなデータがあれば、顧客の課題解決に繋がり続けるサービス・製品を生み出し続けることができるのか、事業に則した形で考案することが最大の鍵となります。そこで、本講座では(2)を最大のテーマに据え、DXとデジタル化のための基礎知識、デジタルを取り入れたDXの進め方、そして実行段階の事業設計といった実務ノウハウを学びます。
マーケティングDXを推進するにあたり、自社のマーケティング課題を整理する
ひとくちにマーケティングDXと言っても、自社の置かれている環境次第で、どこから手をつけるべきかが変わってきます。
マーケティングDXを推進するために、自社のマーケティングが今どこで躓いているのか、その元凶を明らかにし、実施している施策を見直す必要があります。そこで本講座ではDXに着手する手前の課題意識を整理し、BtoBとBtoCのマーケティングの差異に触れながら、ターゲティング/ポジショニング、カスタマージャーニーなどを棚卸し、DX推進に必要なフローを押さえます。
DXを活用したマーケティング施策を回すうえでのKPIと効果測定を学ぶ
闇雲にDXツールや支援会社に頼るだけでは、DXを社内で自走させることは難しいです。
またデジタル化・DX化のそれぞれの段階で設定すべきKPIが異なります。
ポイントはデータ/プロセス/人材の3つの観点でDX化のマイルストーンを設定することです。
本講義ではDXでまず必要な顧客データの扱い方、データを統合する考え方の土台を学び、その上でDX化を進めるうえでのKPIの効果測定のポイントを学びます。
マーケティングDXを推進するための組織作り
DXを推進する国内企業は、DX専門の「第2のIT部門」を設置してリーダー組織とするケースも多くなっています。
また、第2のIT部門を設置した企業の多くは、同時に「チーフデジタルオフィサー(Chief Digital Officer:CDO)を設置していることも特徴です。
本講義ではデジタルの部門が主体ではなく、マーケティング機能を担う部門を主軸となってDXを推進する上で、営業部門やIT部門などの「他部門を巻き込む」ポイントを学びます。
時間 | 講義内容 |
第1部(90分) |
BtoB企業のDX推進における課題意識と手法の整理
・DXに踏みこむ前に/BtoBマーケティングの構造を把握する ・BtoBマーケとBtoCマーケの違い ・DX推進で変わるマーケティングと営業の関係 ・DX推進した企業の実例紹介 |
第2部(90分) |
DX推進で進化させる顧客データとマーケティングプロセス
・BtoB企業に求められるDXの3要素 ・DXで必要な顧客データの扱い方 ・データを統合する考え方 ・社内の体制構築 |
第3部(60分) |
事業社視点
・事業社が捉えるDX/成功した点と改善した点 ・DX推進で必要な社内の動かし方 ・パートナー会社との付き合い方 |
藤本 貴章氏
博報堂アイ・スタジオ
バリュープランニングセンター デジタルマーケティングコンサルユニット
コンサルタント/マーケター/プロデューサー
押山 裕之氏
株式会社電通デジタル
トランスフォーメーション領域 ビジネストランスフォーメーション部門 BtoBマーケティンググループ プランニングマネージャー
山本 崇博氏
株式会社ヤプリ
執行役員 CMO 兼 マーケティング本部長
宣伝会議の教育講座には、受講形式が複数あります。ご都合に合わせてお選びください。
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オンデマンド配信
ライブ配信
会場移動なく、オフィスや在宅で、チャットを活用しながら双方向でのオンライン受講が可能です。
教室開催
万全の感染対策の整った会場において、対面で、講師による直接指導を受けることが可能です。
オンデマンド配信講座
開講日 |
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受講価格 |
59,000円(税込 64,900円) ※申込金5,000円(税込 5,500円)を含みます |
補 足 | ※この講座は、法人窓口の設定により1講座あたりの受講料金が約7割引(12,500円)におさえられる「スタンダードトレーニング」対象です。 |
注意事項 |
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オンデマンド研修(人数100名まで)
開講日 |
2022年10月01日(土)
・人数無制限プランは、常時お申込受付中です。 |
定 員 | 100名 対象は同一の企業・団体の従業員の方に限られ、親会社・子会社・関連会社の方は対象外となります。 |
受講価格 |
550,000円(税込 605,000円) |
補 足 | ※視聴期間の延長、受講者の増加についてはお問い合わせください。追加料金にてご対応可能です。 ※お申込み画面で「ご自身が受講する」「ご自身以外が受講する」の選択肢が出てきます。ここでは「ご自身が受講する」を選択してください。ご自身以外の複数名で受講可能です。 |
注意事項 |
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