昨今のテクノロジーの進化により、広告ビジネスにおいても効率化が求められるようになってきています。もちろん、論理・ロジックを積み重ねて、ある程度のところまではいくことはできますが、さらにその先に大きくジャンプするためにはどうしたらいいのか、悩んでいるクリエイターは多いのではないでしょうか。 本講座においては、歴史に残る面白いクリエイティブをつくりつづけてきた電通関西で揉まれ、その考え方を体で覚えてきた古川雅之氏が、一見すると非効率な、でも大きなジャンプを生み出すために必要なやり方をお伝えします。すぐに結果の出るやり方や方法ではないかもしれません。時代に逆行しているように見えるかもしれません。しかし、そこには思いも寄らないアウトプットを生み出す糸口があります。 無視されない広告をつくりつづけ、クライアントの課題をユーモアをもって解決している古川氏による全6回。皆さまのご参加をお待ちしております。
古川雅之 氏
電通 (Creative KANSAI)
グループ・クリエーティブ・ディレクター /
CMプランナー / コピーライター
「無視されない広告を」
「できればユーモアで解決したい」 がモットー。
【主な仕事】
■キンチョウ ( 大日本除虫菊 ) のクリエーティブチームを 率いる。
「虫コナーズ・虫コナーズプレミアム」( 長澤まさみ )
「シンカトリ」(尾上松也 / 桂二葉)
「ムエンダーシリーズ」 (山本耕史)
「キンチョール」「ゴンゴン」ほか
■赤城乳業 ・TVCM
「ガリガリ君」( 値上げ広告 2016/2024)
「ガリガリ君」( 当たりつき やめるのを やめました広告 )
「ブラック」「ソフ」「ミルクレア」など
■日清紡ホールディングス ・TVCM&web
2012 年 -2018 年「ドックシアター」( 犬の二人羽織 CM)
2019 年 -「クマーシャル劇場」( マレーグマ CM)
2022 年 -「歌おう ! ニッシンボー !」( 歌う動物シリーズ )
【主な賞歴】
ACC フィルム / グランプリ (2010)
TCC(東京コピーライターズクラブ)グランプリ(2017/2020)
ACC ラジオ / グランプリ(2019/2021/2023)
クリエーター・オブ・ザ・イヤー特別賞 (2017)
TCC 賞 (2009(新)/2014/2019/2021/2021/2022/2024)
ACC フィルム / ゴールド・シルバー・ブロンズ多数
佐治敬三賞(2007)
アドフェストグランデ (2017)
日経広告賞大賞 (2021)
読売広告大賞グランプリ (1996/2021)
新聞広告賞大賞 (2022)
などに当選。
「僕たちの作り方は、ヘンなのかな?」
「無視されない広告を」「できればユーモアで解決したい」
をモットーに広告を作りつづけています。
「(あんなもの)どうやって考えてるんですか?」とよく聞かれます。
「あれはね、こうこうこういうふうに考えて...」と
鼻の穴を膨らまして語ることのほとんどが、「後付け」です。
偶然、「思いついた」だけなんです。
作り手として「どうやってそんなこと思いついたのか分からない。びっくり」
などと言われるとうれしいものです。
どこから繰り出されたが分からない軌道の見えないパンチは
思いのほか効きますから、びっくりするんだと思いますが、
実は思いついた本人もびっくりしているのです。
「思いつく」ことについて考える場になれば。
いわゆる堀井・石井チームと言われる歴代の先輩たちに習って
ひたすら企画をしてきました。
先輩に「アタマで考えるな」と言われ続けました。
ずっと意味が分からないんです。じゃあどこで考えるのかって。
最近になって、ほんの少しだけわかったような(?)気もしてきました。
勘違いかもしれませんが、
「理屈で考えて→正しい答えにたどり着く」のではなく
「(考えて考えて)→いいこと思いついた!」ということではないか。
つまり「アタマで考えるな!いいこと思いつけ!」ということではないか!
.........どうゆうこっちゃ!
すぐに役に立つメソッドはありません。
...だんだんと、お金を払って受講することに
ためらいが出てきましたでしょうか。
さらに白状すれば、「こういう風に考えれば」「ほらこういう風にできるでしょ」という即効性あるメソッドを持ち合わせていません。
そういうことを書いてある本なら、何冊でも持って行くことはできます。
ひらめき、思いつき、偶然をつかむチカラ。
それは「正しく積み上げて考えない」、
つまり「時間と労力を目一杯かけて非効率に考え散らかす」
とても時代に逆行したやり方と言えます。
だけど思いもよらないクリエーティブジャンプ、ブレイクスルーは
そうやって生まれていると確信しています。
クリエーティブ(人生)とは、
「どうやったらいいことを思いつくかを考え続ける」
(考え方を考えつづける)ことだとしたら。
とても「教えにくいこと」を教えようとしていると思います。
みんなで、いいこと思いつきましょう!
時折、
「どうやって考えてるんですか?」
「どうやって思いついたんですか?」
と聞かれることがあります。
今回の6回の講義では
作ってきたものを元にしたケーススタディで
その背景や思考のプロセスなど深掘りして解説するだけではなく、
そのアイデアの根本となる考える姿勢、
いいことを思いつくための「考え方のクセ・習慣」みたいなことを共に考え、
伝えられたらいいなと考えています。
もちろん座学だけではなく、実践的な課題も用意したいと考えています。
同じ課題に、大勢が取り組んで案を見せ合う機会は会社業務でもそうはありません。
大きな刺激になるはずです。
どうやったら・・・と、日々、悶々沸々と悩んでる若い方々と一緒に、
考え方を考える機会にしたいと思っています。
いま考えている講座の内容は、
① 座学
② 発想トレーニング
③ 実践トレーニング
です。
① 座学では
・ケーススタディ
・どうやってこれを思いついたか
企画の背景や思考のプロセスを整理し、深掘りして解説することで、
アイデアの生まれる経緯に触れられると思います。
② 発想トレーニング
・脳びらき
・あそぼう
「真面目に考え進めたら→正解が見つかる」という正論?呪縛?勘違い?
まずはここから抜け出したい。
何を考えたっていい、思いついたら勝ち、偶然を味方につける...
自由な発想のために、自分の思考態度をどう自由にできるかを
遊びながら考えましょう。
③ 実践トレーニング
・ラジオCMを考えて受講料をチャラにしよう!
(賞金の出る公募にチャレンジを想定)
ラジオCMの考え方をレクチャーします。
そして実際の公募課題で、賞金獲得を目指して書きまくりましょう!
・話題化をテーマにした実践企画
山崎 隆明氏
ワトソン・クリック クリエーティブディレクター/CMプランナー
京都府生まれ。1987年電通入社。シニアクリエーティブディレクターを経て、2009年クリエーティブエージェンシー ワトソン・クリックを設立。JAAAクリエイター・オブ・ザ・イヤー、TCCグランプリ、TCC部門賞、TCC最高新人賞、 ACCグランプリ・ACC金賞・ベスト企画賞、 広告電通賞部門賞、日刊アドグランプリ、佐治敬三賞、ほか受賞多数。また、SMAP LIVEジャンクション曲『チョモランマの唄』や、関ジャニ∞の女子ユニット、キャンジャニ∞がCDリリースした『Candy My Love』の作詞・作曲も手がける。
目立つ広告を作る基本が学べる。
この講義は受けておいて損はない。
【教室開催】24年10月開講
開講日 |
2024年10月19日(土)
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講義時間 | 10:00-12:00 |
定 員 | 25名 |
講義回数 | 全6回 (月に1回) 具体的には10月19日(土)、11月16日(土)、12月7日(土)、1月18日(土)、2月15日(土)、3月15日(土)の10:00-12:00に開催予定です。 毎回ではございませんが、講義の後には講師を交えたランチ懇親会も開催予定です! |
開催場所 | 宣伝会議セミナールーム 下記会場にて実施予定です。 新青山東急ビル8F 宣伝会議セミナールーム 住所:東京都港区南青山3-11-13 |
受講価格 |
125,000円(税込 137,500円) ※申込金20,000円(税込 22,000円)を含みます |
注意事項 |
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花田礼(はなだ・れい)氏
電通 プランナー
2014年電通入社。近年の仕事:カップヌードル「9分割CM」「イカよけダンス」、マクドナルド「夜マックアニメ」「サムライマック」、YOASOBI「アドベンチャー」MV、サントリー「コーヒーニューニュー 」「ファイバー8000」、USJ「ユニ春」、ソフトバンク「神ジューデン」、GU「GU Ready?」、ロートZ「スマホアラーム電車ジャック」、727化粧品「オコジョが大好き」など。
僕は広告業界の若手の方の戦い方として一番有効なのは
「笑えるもの・くだらないものを作ること」かなと思っています。
なぜなら、感動するものや上質なもの、クラフト力の高いものなど、
その辺りの領域は正直、中堅・ベテランの方が良い仕上がりになりやすい一方、
笑えるものはアイデアさえ強ければ多少粗くても良いし、
広告業界の重鎮たちもなんとなくユーモアで戦ってる若手が
好きな気がするので次の仕事に繋がりやすいと思います。
今年のカンヌ最大のテーマは「ユーモア」でしたしね。
そういう意味においては、ここまで売れているのに一切感動系に走らず、
ふざけたものを真剣に作り続けている古川雅之さんという
稀有な存在から学ぶことができるというのは、若手にとっていまイチバンの武器になるのではと思います。