講座について
ブレーン700号の発刊を記念した特別講座。名作と呼ばれるCMとグラフィックはなぜ素晴らしいのか、60年代~10年代までの振り返り、今の時代に応用し、生かしていく術を学びます。
開講の背景
いつの時代においても、優れたクリエイティブは人々の心を捉え、また動かしてきました。
そして、その優れたクリエイティブの作り手たちはどれだけ新しいメディアや手法が生まれても、その本質が変わることはない、と言います。
そこで、今回、ブレーン700号の発刊を記念して時代を彩ってきた、名作クリエイティブがなぜ素晴らしいのかをトップクリエイター陣が解き明かしていく2日間「クリエイティブ温故知新」を開催します。
ただ事例紹介に留まることなく今の時代にどうやって応用し、生かしていくのかを第1日目はCMとコピー、第2日目はグラフィックとコピーを軸に据えて、クリエイティブディレクター、CMプランナー、アートディレクター、コピーライター達が解説。
また、ブレーン700号のテーマ「meet UP!」に合わせ両日とも、講義終了後には懇親会を行います。
ぜひ、皆様のご参加をお待ちしております。
受講対象
・コピーライター、デザイナー、プランナーをはじめ、クリエイティブに携わるすべての方。
登壇者
小田桐 昭氏
クリエーティブディレクター CMプランナー アートディレクター
1938年北海道生まれ。1961年、金沢市立美術工芸大学グラフィックデザインコース卒業。同年、広告代理店(株)電通に入社。すぐにテレビCMのプランニングに従事。
日本のテレビCMの黎明期に立会い、以後ほぼ40年間、日本のCMの発展と共に過した。
1998年小田桐昭事務所主宰。
2003年、オグルヴィ&メイザー・ジャパン(株)に招かれ、2012年3月まで取締役名誉会長。ACC(全日本CM放送連盟)グランプリなど国内・海外で300以上の賞を受けている。海外では、カンヌ国際広告フェスティバルで金賞、銀賞など数度にわたって受賞。
1993年の東京アートディレクタークラブ「AIDS」は小田桐昭本人のアニメーションでカンヌ公共広告部門金賞を受賞。他に、IBA部門賞、CLIO賞など多数。代表作には松下電器「クイントリックス・英会話」「トランザム・高見山」国鉄「ディスカバー・ジャパン」「フルムーン」東京海上「ビリヤード」資生堂「ギア」三菱鉛筆「3600本の替芯」トヨタ自動車「ドリトル先生」サントリー「サントリーホール」etc。
著書に「CM」小田桐昭、岡康道共著(宣伝会議)
広告のディレクションのかたわら、絵本、雑誌、装丁のイラストレーションも手がける。
「大どろぼうブラブラ氏」イラストレーション(読売児童文学賞)
「まねやのオイラ」イラストレーション(野間児童文学賞)
絵本「お返事ください」他(偕成社)
「声に出して読みたい日本語」(草思社)のイラストレーション。
朝日新聞のコラム「日野原重明105歳・私の証あるがままいく」のイラストレーションなど。
1996年クリエーションギャラリーG8「小田桐昭のイラストレーション展−ことばとの楽しい関係」、他、原画展開催。
1989年ACC杉山賞受賞
1996年ACC会長賞受賞
2009年日本宣伝大賞山名賞受賞
2012年ACC鈴木CM賞受賞
2012年度ACCクリエーターズ殿堂
2016年アートディレクターズクラブ殿堂
東京アートディレクターズクラブ会員
N・Yアートディレクターズクラブ会員
東京イラストレーターズソサエティ会員
金沢市立美術工芸大学名誉客員教授
村田 俊平氏
電通
CMプランナー
1983年6月7日、父吉正、母ちさととの間に、村田家の嫡男として杉並区の東京衛生病院にて生を受ける。出生時の体重は3160グラムと平均的であり、ちさと初産にしては安産であったという。その後いろいろあって、TCC賞など受賞。
黒須 美彦氏
クロロス
クリエイティブディレクター/CMプランナー
博報堂を経て、佐々木宏氏らとのシンガタに参加。今年4月に独立して(株)クロロスを設立。シンガタでは、サントリー「金麦」や「ストロングゼロ」、AEON「singing♪AEON」「まいにちAEONCARD」、NTTドコモ「ドコモダケ」、WOWOW「メガネシリーズ」、明光義塾「YDK」など。博報堂時代は、SCE「プレイステーション年間キャンペーン」、サントリー「グレフル」、カゴメ「野菜生活」、ドコモ「広末ポケベル」「ケータイ家族物語」TBC「ナオミキャンペーン」ほか、受賞歴多数。最近では「人よりトクして生きていけ」というAEONCARD(蒼井優の3姉妹役)や、森永inゼリーの忙しい朝シリーズ(櫻井翔)などが、進行中。
尾形 真理子氏
クリエイティブディレクター/コピーライター
2001年(株)博報堂に入社し、コピーライターとして配属される。2018年(株)Tang設立。以来、数々の広告を制作しながら、歌詞やコラムなど、文筆の幅をひろげる。『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』(幻冬舎)で小説デビュー。TCC賞、朝日広告賞、ACCゴールドなど、受賞多数。
澤本 嘉光氏
電通 シニア・プライム・エグゼクティブ・プロフェッショナル
エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター
CMプランナー
東京大学文学部国文学科卒業、電通に入社。ソフトバンクモバイル「ホワイト家族」、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」、家庭教師のトライ「ハイジ」などのテレビCMに加え、乃木坂46、T.M.RevolutionなどのPVも制作。著書に『おとうさんは同級生』、『犬と私の10の約束』、映画『ジャッジ!』の原作脚本。クリエイター・オブ・ザ・イヤー、カンヌ国際広告祭銀賞、クリオ賞金賞など国内外で受賞多数。
福部 明浩氏
catch
クリエイティブディレクター/コピーライター
1998 年博報堂入社。2013 年独立、catch を設立。主な仕事に、カロリーメイト、ビタミン炭酸MATCH、グルメな卵きよら、どん兵衛、HIMAWARI、ファミリーマート、docomo&Mr.Children25周年など
葛西 薫氏
サン・アド
アートディレクター
1949年札幌市生まれ。文華印刷(株)、(株)大谷デザイン研究所を経て、1973年(株)サン・アド入社。サントリーウーロン茶中国シリーズ、ユナイテッドアローズ、虎屋の広告制作およびアートディレクションのほか、サントリーのCI、六本木商店街ネオンサイン、映画・演劇の宣伝制作、装丁など活動は多岐。近作に「TORAYA CAFÉ・AN STAND」「atelier shimura」「HIN / Arts & Science」のCI・パッケージデザイン、建築を考える」「空気感」(ペーター・ツムトア著/みすず書房)、新装「クレーの日記」(W・ケルステン編/みすず書房)の装丁などがある。「図録 葛西薫1968」(ADP)が出版されている。
副田 高行氏
副田デザイン制作所
アートディレクター
1950年福岡県生まれ、東京育ち。アートディレクター。東京都立工芸高校デザイン科卒業、スタンダード通信社、サン・アド、仲畑広告制作所を経て、副田デザイン制作所主宰。主なクライアント:サントリー、新潮社、TOTO、東京ガス、岩田屋、JR九州、ペプシコ、O-net、一本義、小学館、西武百貨店、AGF、朝日新聞社、シャープ、TOYOTA、フジフイルム、ANA、NIKE、トンボ鉛筆、タカキベーカリー、日本ペットフード、日本医師会、高橋酒造、タケダ、岩波書店、NHK、JRA、earth music & ecology、野村ホールディングス、横浜ベイクォーター、他。主な受賞:東京ADC賞、東京ADC会員賞、TCC特別賞、朝日広告賞、毎日広告デザイン賞、読売広告大賞、日経広告賞、日本新聞協会新聞広告賞、日本宣伝賞山名賞、他。著作:「副田高行の仕事と周辺」(六耀社)、ggg Books61「副田高行」(トランスアート)、「SOEDA DESIGN FACTORY 副田デザイン制作所仕事集」(美術出版社)。
八木 義博氏
電通
クリエーティブディレクター アートディレクター
1977年京都市生まれ。京都造形芸術大学情報デザイン学科卒業後、株式会社電通入社。
国内外をステージしたノンバーバルなビジュアルコミュニケーションで、企業ブランディングや広告キャンペーンなど、幅広いクリエーティブを展開。
主な仕事に、JR東日本「行くぜ、東北。」、Panasonic「LIFE IS ELECTRIC」、日本郵政グループ企業広告、慶應義塾大学経済学部「PEARL」、メニコン「Magic-1 day Menicon Flat Pack」、HONDA「Honda.Great Journey.」、アド・ミュージアム東京など。
受賞に、Cannes Design Lions グランプリ、ONE SHOW DESIGN グランプリ、D&AD イエローペンシル×4、NYADC 金賞、CLIO 金賞、ADFEST グランプリ×2、東京ADC賞(2009,2013,2014)、佐治敬三賞、毎日広告デザイン賞最高賞、JAGDA 新人賞、クリエイター・オブ・ザ・イヤー・メダリスト(2013)、など受賞多数。
小杉 幸一氏
株式会社博報堂
クリエイティブデザイン局 アートディレクター
SUZUK「I HUSTLER」、資生堂「50 selfies of Lady Gaga」、KIRIN「一番搾り」、PARCO「パルコアラ」、ZUCCa、特別展「ガウディ×井上雄彦」、Gaba、東京国際映画祭2013年ロゴデザイン、本屋「B&B」などがある。東京ADC賞、JAGDA新人賞、NYADC賞、カンヌ国際広告祭GOLD、ACC賞、ADFESTグランプリ、JRポスターグランプリ最優秀賞、ギャラクシー賞など国内外数多く受賞。
田中 元氏
電通
クリエーティブディレクター/アートディレクター
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業 グラフィツク原稿のみならず、コマーシャル、キャラクター開発、空間演出イベントからパンツのデザインまで、広告に関わる全てを手がける。主な仕事に、東京ガス「火ぐまのパッチョ」「ガスのひと」、三井不動産グループ「三井でみつけて」、角川文庫「発見!角川文庫」、野村ホールディングス「日経STOCKリーグ」HONDA「おしりが顔のステップワゴン」、貞子3D「貞子増殖 渋谷イベント」、マクドナルド「BITE!」、電通社会貢献活動「広告小学校」、「世界水泳2021福岡」のトータルアートディレクターなど。おもな賞暦にADC賞、朝日広告賞グランプリ、カンヌ メディアライオン、ロンドン国際広告賞、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、メセナアワード優秀賞、毎日広告賞、読売広告大賞、日経広告賞、JR交通広告グランプリ、他
古平 正義氏
FLAME
アートディレクター/グラフィックデザイナー
1970年大阪生まれ。アキタ・デザイン・カンを経て、97年よりフリーランス、2001年FLAME設立。主な仕事に「ラフォーレ原宿」広告・CM、スキンケア「oltana」ブランディング、「Fender」「アートフェア東京」「Mercedes-Benz Art Scope」他のアートディレクション、Char・佐野元春・INORAN・GLAY・一青窈・AKB48等のCD/DVDジャケット・ミュージックビデオ、BAO BAO ISSEY MIYAKE とのコラボレーションなど。ONE SHOW Gold/Silver、D&AD Yellow Pencil、東京ADC賞など受賞。
www.flameinc.jp
加藤 建吾氏
TUGBOAT2
アートディレクター
1972年生まれ。'97年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。同年(株)電通テック入社。'00年「TUGBOAT 2」設立。'16年「TUGBOAT DESIGN」設立。主な受賞歴:東京ADC 賞、CLIO AWARDS、THE ONE SHO W、ニューヨークADC、ニューヨークフェスティバル、LIAAロンドン国際広告賞、アジア・パンパシフィックアワード、朝日広告賞、毎日広告デザイン賞、読売広告賞、広告電通賞、日経広告賞、ACC 賞、パッケージデザイン大賞、交通広告グランプリ、他多数。
◯DAY1 名作クリエイティブ CM編
小田桐昭氏(小田桐昭事務所)×村田俊平氏(電通)
黒須美彦氏(クロロス)×尾形真理子氏(Tang)
澤本嘉光氏(電通)×福部明浩氏(catch)
◯DAY2 名作クリエイティブ グラフィック編
葛西薫氏(サン・アド)×副田高行氏(副田デザイン制作所)
田中元氏(電通)×古平正義氏(FLAME)×加藤建吾氏(TUGBOAT2)
八木義博氏(電通)×小杉幸一氏(博報堂)
ほか