クリエイティビティを次世代に継承する
いつの時代においても、優れたクリエイティブは人々の心を捉え、動かしてきた歴史があります。この歴史と一流クリエイターの考えは、これからの未来に継承していくべきものです。今までは、一部、書籍や専門誌の形で発行し、流通され、また図書館に収集、保管されることで、後進の者が目にし、読むという行為がほとんどでした。それも、お名前や作品に触れる機会があっても、作品以外の知見やお考えに触れる機会がほとんど無く、それが失われることは、未来のクリエイティブのために、大きな損失ではないか、と考えました。後世にその知見や技術を継承していくために、今回、「ブレーンクリエイティブライブラリー」という名称で、活字や図版だけでは伝えきれないものを映像で残し、クリエイターの肉声に基づき、現在のメディア環境にあった映像コンテンツとして作成し、いつでも、どこでも受講できる講座として未来に向けて配信いたします。
時間 | 講義内容 |
約170分 |
考えるデザイン ~中島祥文/24のデザイン発想~
・広告はシンプルに考える 本質をついているか ・『考えるデザイン』について ・理性訴求 ケーススタディ:Wool mark ・理性訴求と感覚訴求のグラデーション ケーススタディ:Wool mark(ヤングブランド) 自由に動いてもらう写真 ・感覚訴求 ケーススタディ:Jean Paul GAULTIER ケーススタディ:COMME ÇA DU MODE 写真/ファッション/ドキュメント ・ブランディング ケーススタディ:VIEWカード ケーススタディ:AIRDO ・伊勢丹と可士和 ・CM ケーススタディ:ACGマキシム ケーススタディ:TOYOTAウィンダム ・渋谷ヒカリエのしごとについて |
中島 祥文氏
ウエーブクリエーション
アートディレクター/クリエイティブディレクター
1944年3月生まれ。1966年多摩美術大学卒。スタンダード通信社、デザインオフィスナーク、J・W・トンプソンを経て1981年ウエーブクリエーションを設立。2001年~2011年、多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授・学科長、2011年より名誉教授。
•朝日新聞社広告賞審査員1992
•日本経済新聞社広告賞審査員1997
•読売新聞社広告賞審査員19961999
•東京中日新聞広告賞審査員2010
•1993年 アドバタイジングアート史展(東京ステーションギャラリー)企画・会場構成
•東京ADC会員
•東京タイポディレクターズクラブ会員
•日本グラフィックデザイナー協会会員
•東京ADC最高賞
•東京ADC会員最高賞
•日本経済新聞企業広告最高賞
•日経流通新聞最高賞(4年連続)
•グラフィックデザイン'84展銀賞
•消費者のためになった広告コンクールグランプリ
•日本経済新聞企業広告賞
•準朝日広告賞一席
•ACC賞
•カンヌ国際クリエィティブフェスティバルデザイン賞
•日本宣伝賞山名賞ほか
•渋谷ヒカリエロゴデザインの開発。2012年開業のCM・グラフィックのキャンペーンを制作。
•東急プラザNEWロゴデザイン制作。表参道原宿店開業を機にリニューアル。
•JR東日本VIEWカードカードコンセプト、ネーミング、ロゴデザイン、カードデザインを制作。さらに、本木雅弘を起用したCM・グラフィックのキャンペーンを制作。
•伊勢丹お客様視点のサービスをテーマに新聞広告で展開。
•ウールマーク「触ってごらん、ウールだよ。」を始め、品質訴求キャンペーンからファッション訴求キャンペーンまで、約15年間担当。
•ジャンポール・ゴルチェ日本上陸キャンペーンを仕掛ける。
•サントリー・エルク森の中のウイスキーをコンセプトに、ロゴ、ボトル&ラベルデザイン、雑誌広告を制作。
•ヴァージンアトランティック航空リチャード・ブランソン会長のコンセプトを日本市場に浸透させる。
•硝子繊維協会新聞広告で住宅用断熱材を東京地区に啓蒙。
•トヨタ ウインダム自動車の広告にリアリティを導入。レクサスイメージとともに独自性を発揮。
•マキシム"北欧の人キャンペーン(曲「熱き心に」)"のポスター・TVCMを担当。
•AIR DO北海道の人々が立ち上げた航空会社をCI、機体デザインから広告キャンペーンまで。
•1984年「ブレーン」表紙年間デザイン
•「考えるデザイン 中島祥文・24のデザイン発想」20代から30代のデザイナーを対象とした広告デザインの教科書2009
•「10人のアートディレクターたち」共著1982
•JAGDA教科書「タイポグラフィ・シンボルマーク」1993
•「写真とデザイン」共著1996
•「大正の美意識と広告デザイン」寄稿2006
〜 推薦コメント 〜
飯島夢 氏
Septeni Japan株式会社
クリエイティブ本部ディレクション部
クリエイティブディレクター/コピーライター
「シンプルに思考する」という広告の基礎を、
シンプルに教えてくれるのがこの講義です。
何よりもまず、本質をシンプルに掴んで離さないこと。
それよりも前に「面白く」「自分が好きなように」と案を膨らますことに
一生懸命になると広告の仕事はどんどんと複雑になってしまう。
まずは言いたいこと・言っておくべきことを理性で考え、言語化する。
いい意味で「これでいいんだ」と思えます。
しかしもちろん
講義の内容は、広告は、それだけで終わりません。
自分の好きなものや自分のアンテナに引っ掛かったトレンド。
そんな紛れもない「わたし」の感性がアウトプットのクオリティを
最後の最後でぐっと引き上げることを教えてくれます。
個人的にはデザインだけでなく、
ことばの世界でもきっと同じだと感じました。
ものごとをシンプルに思考する基礎力と、
他でもない「わたし」の感性でアウトプットのクオリティを押し上げる力。
これらをうまく両立させていくことは、
クリエイターにとって一番の旨味であり、一生の課題ですね。
クリエイティブライブラリー 中島祥文編
開講日 |
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定 員 | 無し |
受講価格 |
20,000円(税込 22,000円) 申込金5,000円(税込 5,500円)を含みます |
注意事項 |
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オンデマンド研修(人数100名まで)
開講日 |
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定 員 | |
受講価格 |
550,000円(税込 605,000円) |
補 足 | |
注意事項 |
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