顧客による情報発信の多様化
対面、電話のみが対応窓口であった時代と、デジタルが発展した現在での対応は大きな違いがあります。当事者同士で話が完結した時代から、一挙手一投足に第三者の目が向けられる時代への対応の最適化を考えます。
顧客の感情を理解する
顧客対応の過程で事態がエスカレートする際は、何らかの原因があります。要因の一つとしては顧客感情の理解不足によるミスコミュニケーションが考えられます。満足いく対応のために必要な顧客の感情変化を学びます。
顧客対応を誤らない勘所
対応の中で重要な要素は「顧客か不当要求者かの判断」や、「初動のスピード」などがあります。定型化されていない不慣れな対応の中で、スピードと質を天秤にかけるのではなく、両方を逃さないための勘所を押さえます。
疑問や不満を持った顧客とのコミュニケーションは、接客業を中心に企業の悩みの種として、長年に渡って存在しています。電話や店頭などのオフラインで対応していた時代から、SNSやECサイトのレビュー欄など、オンライン上でも消費者が主観を自由に発信できる環境が整ってきています。企業にとっては顧客とのコミュニケーションの窓口が広がったために、顧客対応の場数を踏んでいる、コールセンターのような専門部署ではなく、様々な業務担当者が対応する場面も生まれています。しかし、不慣れな業務がゆえに、安易な謝罪や、曖昧な返答で場を収めようとする姿勢が原因で、事態の悪化を招くこともあります。SNS時代において、担当者の経験不足から取ってしまう誤った対応は、企業ブランドにとって致命傷になりかねません。
消費者の問い合わせ行動が変化したことは、長らく顧客対応に取り組んできた、コールセンター界隈でも新たな課題として捉えられています。対面・電話など、相手や感情が見えやすい経路が、主な窓口として機能した時代から、現在はSNSやクチコミサイトなどを通して、企業に直接向けられることのない消費者の不満や不正確な情報が、拡散してしまう時代です。例えば、SNSや広報担当者、EC担当者など、顧客とのコミュニケーションに携わる可能性のある部署に、適切な対応スキルが求められます。そこで宣伝会議では、普段、直接的にお客様対応を行っていない担当者でも、必要がある時に迷いなく対応できるよう、予め押さえておきたいポイントを学ぶ「カスタマーコミュニケーション基礎講座」を開催いたします。
時間 | 講義内容 |
10:00-12:00 |
若オンラインで発信される生情報の功罪 消費と発信のセット化 オンラインでの世論形成 炎上とクチコミとの付き合い方 これから重視される企業姿勢 |
13:00-16:00 |
顧客接点の変化と組織作り 電話対応の時代からオンラインで完結する時代 判断に迷わない組織の必要性 企業ブランドを作る意識 企業事例 |
16:20-17:20 |
レビューの仕組みと付き合い方 レビューの仕組み 購入率と星の関係 レビュー欄の変遷と傾向 レーティングとの付き合い方 |
山口 真一氏
国際大学 グローバル・コミュニケーション・センター
講師
天野 泰守氏
日本菓子BB 協会 常務理事
カルビー株式会社 コーポレートコミュニケーション本部 本部長補佐
及川 謙一氏
ブルーグース合同会社
CEO