ライターとしての活動を開始するにあたり、関心のある分野を入り口にすることは良いことです。しかし、文章を書くスキルが低いままでは継続して仕事を獲得することは難しく、憧れで留まってしまいます。逆に、文章を書くスキルが高かったとしても、深い知識を持ち、媒体の特性や対象の読者について理解している分野が無いと、それも生き残っていく上で苦労をします。
本講座では、ライターとして一生役立つライティングのスキルを実戦形式で徹底的に鍛え上げます。その上で、女性メディアの分野で専門性を持つ足がかりとなるよう、媒体や読者を分析する思考法を学びます。
媒体研究も見るべきポイントが分からなければ意味を成さない。媒体差、読者の違いについて見る眼を養い、物事を分析する思考回路を作る。
文章には必ず読者がいます。そして、その読者は、媒体によって違います。同じ取材相手でも、媒体が違えば書き方も変わるのですが、それを意識して書ける人は多くありません。継続して仕事がこないライターに共通するのは、この媒体の特性や対象となる読者の分析不足です。講義では、媒体分析の仕方、読者に合わせた原稿の書き方、言葉の選び方などを徹底して学びます。
女性メディアは暗黙のルールがいくつもあるのに、誰も教えてくれない。誌面の要素を分解して、それぞれの役割を理解する。
女性メディアは、形容詞を使い分けて書く必要があったり、書き方の順序が決まっていて、パターンを覚える必要があったりと、いくつもの暗黙のルールが存在します。しかし、このルールに関して丁寧に教えてくれる人はいません。文才を伸ばすよりも、まずは、媒体の型と作法を身に付けることが重要です。講義では、タイトル・リード・本文・キャプションと各媒体の要素を分解して、それぞれの役割の理解を深めていきます。
講座以外の場でも相互に高め合えるコミュニティ。
普段の仕事で出会うことのない、様々な業界の仲間と出会えます。開講後は、クローズドなFacebookグループを開設し、このグループには専任講師も参加します。講義時間外で質問をしたり、求人や案件の情報など、仕事につながる情報交換を行うことも可能です。また、提出された全員の課題をスレッドを立ち上げてシェアします。それぞれが読者の視点に立ってコメントをし合うことで、素人目線とプロ目線との違いについて理解を深めていきます。
開催日 | 講義内容 | |
1回 | 12月11日 | 読者を知る |
2回 | 1月15日 | 企画の立て方 |
3回 | 2月5日 | 構成の立て方 |
4回 | 2月26日 | 原稿の書き方 |
5回 | 3月19日 | 推敲の方法 |
6回 | 4月9日 | 卒業制作・書いて生きていくために |
佐藤 友美氏
ライター・コラムニスト
<佐藤氏から参加される方へのメッセージ>
みなさんは、作家やブロガーと、ライターの違いを明確に語れるでしょうか。
前者と後者はまったく違う職業です。
「書いて食べていくことは難しい」と言う人もいます。
しかしそれは、前者に限ったことです。
前者はある種の才能が必要な職業です。
しかし、後者は技術職だと私は考えています。
技術は、訓練によって伸ばすことができます。
この講座では、雑誌、Web媒体、書籍などで、ファッション、ビューティ、
ライフスタイルなどを戦場にして書きたい人に向けた、実践的な講座です。
私はしょっちゅう、編集者さんから「いいライターがいたら、
紹介してほしい」と言われます。
ライターは人気職業ですが、実際のところ、
常に「いいライター」は不足しています。
では、「いいライター」とはいったいどんなライターでしょうか。
一生食べていけるライターの技術と、心構え、お作法について、一緒に学んでいきましょう。