男性消費者は、世代間のギャップを越えた、男性ならではの価値観を適切に刺激する事で、繰り返し商品・サービスを利用してくれるロイヤル・リピート顧客となる可能性を秘めています。また講義では、共働き世帯や独身層の増加、若者を中心とした「草食系男子」「ジェンダーレス男子」「オタク男子」など社会の変化から生まれた新たな男性カテゴリーを押さえることで、普遍的な消費者としての男性心理と、今を生きる男性独特の価値観をくすぐるコミュニケーションを考えます。
女性に対するマーケティング活動は多くの場所で研究が進められ、その最新事例を耳にします。一方で男性は「広告で動かない」「販促活動が効かない」とされ、長らく後回しにされてきた消費者属性でした。誰かの思い通りに動くことを嫌い、唯一の存在になりたがる男性は、企業から届く、その他大勢と同じ情報に耳を傾けにくいです。女性にも増して個別のアプローチが取り辛い傾向は、多くのマーケターが手をこまねいている性質の一つでしょう。そこで、消費者としての男性を、普遍的な性質と、最近の社会環境に紐付けて考えます。
男性向け商材を扱う企業の商品企画部、マーケティング部、販売促進部の担当者。広告関連会社の方。
時間 | 講義内容 |
10:00-12:00 |
男性の市場がブルーオーシャン ・「消費は女性が動かす」は本当か? ・平成で市場構造が大きく変わった ・世代論/デモグラ論の限界 ・結婚しない男たち/ソロ男という新種の特徴 ・今に続く消費を作った江戸の男たちの物語 |
13:00-15:00 |
男性を動かす理屈・感情・環境 ・男の攻略には作法がある ・モノ/コト消費からエモ消費へ ・消費を動かすコミュニティの視点 ・理屈/感情/環境メソッド ・達成感/承認感と社会的役割 |
15:20-17:20 |
平成男子の生活実態や嗜好をマーケテイングに活かす ・平成男子コミュニティの調査結果 ・見えてきた男性像 ・これからの男子の「カッコいい」 ・「飾る」より「整える」が重要 ・SNSから読み解く「タテ共感」から「ヨコ共感」の時代 |
荒川 和久氏
独身研究家
マーケティングディレクター
成井 五久実氏
株式会社スマートメディア
代表取締役