消費スタイルの変化に伴って、企業もモノとしての商品を売るのではなく、コトを満たすサービスの提供が求められています。そこで、自社が提供できる価値を見つめ直し、消費者の目的達成を長期にわたってサポートするサブスクリプションを推進する企業が増えています。一方で、既存のビジネスモデルや社内体制を変えられない、商品の売り方だけを変えて失敗するケースが多くあります。本講座では、サブスクリプションの本質や市場環境の理解を深め、自社での実施を想定した社内の体制づくり、運用や評価方法を学んでいきます。
クルマをはじめ、洋服やエンタメコンテンツまで定額制への移行が進んでいます。その理由のひとつとして、「所有から利用へ」と消費スタイルが変わっていることが挙げられます。そもそもクルマを持つこと自体は目的ではなく、移動の手段に過ぎません。洋服は自分をよりよく見せるため、エンタメコンテンツはフリーな時間を楽しむための一手段です。そうした目的の達成を求める消費者に、企業は長期的な視点で「サービス」を提供する必要があります。
時間 | 講義内容 |
10:00-12:00 |
サブスクリプションの本質を理解する ・所有に縛られない現代の消費行動 ・シェアを可能にする価値観の変化 ・ブランドのアップデートに欠かせない視点 ・サブスクリプションを実践する先行企業のケーススタディ |
13:00-15:00 |
企業活動における具体的な変化をつかむ ・従来のビジネスモデルからの転換内容 ・マーケティング活動のアップグレード方法 ・推進前に整理しておきたい項目 ・導入か撤退かを見極める基準とは |
15:20-17:20 |
実践を想定した価格設定、KPI・ROIの考え方 ・最適な価格設定のためのコア/バリュー/プロポジションを考える ・継続利用を促すためのKPI設定 ・真の顧客満足を測るNPSとは ・成長を続ける上で考えるべきROI |
室井 淳司氏
アーキセプトシティ代表
クリエイティブ・ディレクター
横山 勝氏
電通
ビジネス共創ユニット
シニア・コンサルティング・ディレクター
紣川 謙氏
CustomerPerspective
代表取締役