コピーライター、プランナー、デザイナー、ディレクターなど若手クリエイター全般に特にお勧めですが
クリエイティブの実務経験や広告関連業界に勤めているかどうかは問いません。
これからの時代の新しいクリエイターとしての発想法と企画法を学びたい方すべて大歓迎です。
例えば、こんな悩みを感じたことがある方にもおすすめです。
"枠にとらわれず、新しい広告をつくりたい"
"デジタルやテクノロジーに興味はあるが、どう始めていいか分からない"
"コピーやCMが好きだけど、新しい作り方に挑戦してみたい"
田中 直基氏
Dentsu Lab Tokyo / Dentsu Zero
クリエイティブ・ディレクター / コピーライター
今、広告クリエイティブの世界は、大きな変化の真っ只中にあると思います。
半世紀続いた「新聞、TVという枠の中で最上の伝え方をつくる」という時代から、「枠というルールから解放され、最上の伝え方を"新たに"つくる」時代へと変化しています。戦場が変われば当然戦い方も変わりますし、選択肢が広がれば考えることは増えるわけで。なんだか大変で難しくなったように感じます。
でも、僕は、企画をする人間にとってその本質は変わらないと思っています。言葉や映像を作るときの視点の見つけ方、企画の見つけ方はそのままでいい。当たり前ですけど、言葉とアイディエーション、ストーリーテリングは超必須スキルです。そのスキルに新たな道具や新たなメディアを掛け算していくんです。むしろ面白い時代です。
僕のクリエイティブとしてのキャリアは、いわゆる花道ではありませんでした。
初期配属は営業。4年間の営業勤務の後、コピーライター、CMプランナーの名刺を持ちましたが、地上波や新聞15段のようなキラキラした枠ではなく、ひたすらバナーを作ったり、説明動画を作ったり、小枠のコピーを考えたり。逆にそんな環境だったからこそ、枠にこだわることなく、新しい表現を作っていきました。WEBやSNSという舞台で自分でコンテンツを作るようになり、テレビ番組やインスタレーション、一昨年はオリパラの会場演出やパラリンピック開会式の企画演出などを行いました。一方、TVや新聞でももちろん新しい表現にトライしています。枠や型がないから、どんな課題でも対応できる。課題に合わせて、いろんな手業を繰り出すことができるニュートラルクリエイティブです。
課題や外的要因が劇的に変化したり、そもそも明確なブリーフィンングがない、これからのクリエイティブ人には、そんなやり方が必要のような気がします。
今まで、あまり自分のやってきたことを体系化したり、誰かに伝授したりなどはしたことがありませんでしたが、今回宣伝会議さんからこのような機会をいただき、また自分自身もかつて宣伝会議に通い、そこでたくさんの仲間や師を見つけたことが今の自分に生きているので、恩返しも兼ねて、やってみようと思いました。目指したいのは、大学のゼミや研究室のような場所です。一緒に新しいクリエイティブの方法論を探求する場所。また、一つの正解を一方的に教えるのではなく、考え話し合い、議論しながら正解を見つけていくような場所。あと、受講者同士で仕事が生まれたり、人間関係が続くような場所。なるべく「生」な講座にしたいです。オンラインより対面がいいですね。解像度が違うので。僕にとってはこのラボ自体も手探りで実験です。温かい目でおつき合いください。どうぞ、よろしくお願いします。
田中直基