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見る人のモーメントを捉える映像表現

Instagramカップルアカウントで描く『推せる2人』のストーリー

20代を中心ターゲットとして、EC、一部店舗で展開している資生堂のスキンケアブランド「レシピスト」。同棲中のカップルという設定で俳優 土屋太鳳さんと横浜流星さんが登場するInstagram「たおりゅう」では、毎日投稿される、2人の映像が話題を集めている。

まるで本当のカップルかと錯覚するほど、自然な2人を映し出した「レシピスト」Instagramのストーリーズの映像。

カップルアカウントで日常を投稿

Instagram「たおりゅう」のアカウントには、2人の毎日の出来事が写真や映像で投稿される。特にストーリーズでは、洋服を選んでほしいといくつもの服を流星さんに見せる太鳳さん、昼寝をしている太鳳さんに添い寝する流星さんなど、本当のカップルのように自然な姿を映し出した投稿に「2人は同棲しているの?」「きゅんきゅんする」「可愛すぎるー」とSNSではさまざまな声が寄せられている。

「どういうシーンを撮るかという1枚の絵コンテと前後のセリフを決めていますが、撮影はすべて2人にお任せし、その場で生まれるやりとりもNGにせずに採用しています」と話すのは、博報堂 クリエイティブディレクター 小島翔太さん。このキャンペーンは小島さんをはじめ、全員平成生まれのスタッフで企画している。「僕らもテレビCMを見て育ちましたが、最近はテレビを見ることが少なくなっている。一方、スマートフォンでSNSを見ることは日常化しており、むしろそこで映像を見ることが当たり前の状況になってきています」。

「レシピスト」のキャンペーンで、小島さんたちはSNSでかねてより人気のカップルアカウントに着目。太鳳さん、流星さんのカップル2人で一つのアカウントを運用し、2人が登場する映像をInstagramのストーリーズに投稿している。「僕らがストーリーズの活用時に想定したのが、"推せる2人"を描くこと。若い世代では仲の良さや関係性も含めてグループやカップルの2人などを"推す"というカルチャーが当たり前になっていますが、それがカップルアカウントに近いと感じました。そこで、2人の関係値も含めて応援できるアカウントにしていきたいと思ったんです」 …

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見る人のモーメントを捉える映像表現

この1年くらいの間に、駅や電車、施設内にはサイネージが急増、家のテレビやスマートフォン以外でも映像を目にすることが当たり前になってきました。それに伴い、最近ではテレビCM、バンパー動画、SNS用の動画というように、映像をメディアやデバイスに合わせて新たに制作したり、編集することも増えていると聞きます。さらにはバンパー広告を専門とする会社が誕生し、スタートアップ向けのテレビCM出稿サービスが生まれたり、ビデオグラファーという新しい肩書を持つ人たちも登場。まさにいま、広告の映像を取り巻く環境や制作の体制が大きく変わりつつあります。そこで今号では、CMや動画に関連する新しい動きを捉えると同時に、映像において新たなる試みに挑んだクリエイティブを紹介します。CMにとどまらず、多様な動画の活用に向かう現在、そしてこれからの映像表現を考える上で何が求められるているのかを考えていきたいと思います。