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広告に物語を描き出す「音楽」の力と効果

リアルな世界に飛び出した 2年目の「ティロリ」ブランド資産の広げ方

  • 佐藤 雄介さん(電通zero)冨永恵介 さん、稲葉真由さん(piano)

日本マクドナルドが2023年に公開し大きな話題となったミュージックビデオ「ティロリミックス」。その第二弾が、2024年1月に公開された。引き続きポテトが揚がる「ティロリ」音をベースとしながら、全国の若手アーティストとのコラボ、ポップアップイベントなどリアルの場にも飛び出し、音というブランド資産を新たな形で広げている。

「ティロリ音をどこまで広げられるか」

第二弾となる今回の「ティロリミックス」では、YOASOBIの『群青』とVaundyの『花占い』をリミックスした新たなミュージックビデオ、全国の若手アーティストとコラボレーションした「アー写にポテトプロジェクト」、そしてその2つを体感できる渋谷でのポップアップイベントの3つを展開。

昨年よりさらに、若いアーティストを応援する姿勢を打ち出している。それぞれを主導したのはクリエーティブディレクターの佐藤雄介さん(電通zero)。「昨年はリミックスした楽曲を起点にオンラインベースで施策を行いましたが、今年はリアルな世界に飛び出して、具体的なアクションに落とし込もうと考えていきました。一貫して、ティロリ音というブランドの資産をどこまで広げられるかということを考えています」と話す。

前回2023年の「ティロリミックス」では、Adoの『踊』とasmiの『PAKU』をリミックスした楽曲とMVを制作。その他、音楽に合わせて遊べるTikTokゲーム、特設サイトでオリジナルのバーガーの画像を生成できる「AIバーガージェネレーター」を展開していた。

中でもMVは、誰もが聞いたことのある「ティロリ音」に着目したという驚き、その機械音を今をきらめく2人のアーティストの楽曲と合わせた意外性、クレイアニメのような新鮮な3DCG映像などが相まって世の中に大きなインパクトを与えた。自ずとハードルの上がる2年目。佐藤さんたちはどう考えていったのだろうか。

「ティロリミックス あがっていけ!」のキービジュアル。今回はYOASOBIとVaundyもキャラクターとして登場。

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広告に物語を描き出す「音楽」の力と効果

近年、音楽やアーティストのパワーを味方につけた広告展開がより一層増えています。テレビCMにおける楽曲タイアップなどは以前から存在していたものの、Webコンテンツなども含めて有名無名を問わず一歩踏み込んだブランドと音楽の融合が進んでいます。そんなこだわりを持つ企業・ブランドは広告における音楽表現をどのように位置付け、クリエイターとアーティストたちは形にしてきたのか。さらに今回は、名作CM楽曲の数々を各自の視点で振り返りプレイリストとしてセレクト。広告のつくり手だけでなく映像監督、音楽プロデューサー、作曲家など、あらゆる立場から「音楽」の力と効果を検証していきます。