システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

エンゲージメントとファンの熱量を高める ブランド広告の表現

サカナクション・山口一郎が「サンテFX」ブランドに情緒とカルチャーを与えた企画

参天製薬が展開する点眼薬「サンテFXシリーズ」は、2021年に発売から30周年を迎えた。それを機に、ブランドアーティストとしてサカナクションのボーカル兼ギタリスト山口一郎を起用。テレビCMへの登場にとどまらず、互いに応援し合う関係性が築かれつつある。

2021年6月に公開されたテレビCM「そうだ、その目だ」篇とキービジュアル。

「サンテFX」×「サカナクション」の特設サイト。山口さんのインタビューも掲載。

「キター!」から、「キタ。」へ

「山口一郎さんをブランドアーティストとして起用した背景には、若者像の変化に伴うブランドの在り方のアップデートがあった」と話すのは、参天製薬ブランドマーケティングチームの中西麻友さん。「サンテFXシリーズ」のCMではこれまで、点眼したあとの「キター!」という迫力の一言がアイコンだった。

「その言葉は若者が『熱く自分を鼓舞する感覚』を反映したものでしたが、社会環境の変化により、どちらかというと『内に秘めた野心を静かに高める』という価値観の方が今の若者の在り方に近いのでは、とチームで話して。そんな若者が自らを投影できる存在として、山口さんがぴったりだと考えました」と中西さんは説明する。

企画に落とし込んだ博報堂のプランナー横井優樹さんも「山口さんが音楽業界でチャレンジし続けてきたことを振り返ると、まさに“野心を静かに高める”という言葉が合う」と考え、それを表すためにテレビCMの企画を考えた。「コピーも『キタ。』と静かに自分を奮い立たせるような言葉に変えています」(横井さん)。

CMは、山口さんが自身の創作の過程で暗中模索している状況を表す、雲の中でのシーンから始まる。手を伸ばすと、そこにはサンテFXが。点眼すると雲は晴れ、より一層制作に打ち込んでいく。CM楽曲は今回の「サンテFX」の方針を伝えた上で山口さんが書き下ろした楽曲『プラトー』を用いている。

互いに応援し合う関係性

企画は2021年5月から「その目は、誰だ?」キャンペーンとともにスタート。目の部分のみのアップの写真から、新CMの登場者を当てる施策だ。これを...

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア

この記事が含まれる特集

エンゲージメントとファンの熱量を高める ブランド広告の表現

タレントやアーティストなどを応援するファンの熱量を高め、それがすなわちブランドそのもののエンゲージメントの向上につながっていく──そんなブランド広告を目にする機会がますます増えています。成功の鍵を握るのは絶対的なクリエイティブやコンテンツの力であることはもちろん、メディアを横断した緻密な情報流通の設計にもアイデアが求められます。ブランドへの関与度を高める仕掛けを実現したプロジェクトはどのように実現したのか、気になる取り組みの裏側を探ります。

記事一覧

MEET US ON