デザインの見方

面接の日に、偶然出会ったポスター

  • 高谷 廉

AD/水野学
CD/友原琢也
ネーミング/曽原剛
C/太田恵美

グラフィックの
基本がつまったポスター

このポスターを見たのは、2006年。当時、僕は仙台でフリーランスのデザイナーとして仕事をしていました。しかし、学生時代にデザインを学んだわけではなく、独学。きちんとデザインの仕事ができるようになりたいと思い、東京で就職することにしました。29歳のときです。

面接を受けに行った日、山手線に乗っていたら、パッと目に飛び込んでくるものがありました。気になって渋谷駅で降り、近くまで見に行ったんです。それはNTTドコモのDCMXのブランディング広告のポスター。そのサービスが使える企業をアイコン化し、DCMXのロゴと組み合わせたデザインのポスターで、駅構内に何十枚と連貼りされていて衝撃を受けました。

そして、それは偶然にも、その日面接に行くグッドデザインカンパニー(以下 gdc)の仕事だったんです。これから、この会社に行くんだと、一気に緊張感が高まったのを憶えています。

このポスターには、グラフィックの基本のようなものがつまっている気がします。情報を最大限に整理し、企業の特徴をアイコン化していること。それによって …

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