有給休暇の消化率の低さが国際的に知られる、働きすぎの日本人。そんな日本のビジネスパーソンに救いの手を差し伸べるユニークなキャンペーンをニュージーランド航空が企画・実施し、話題を呼んでいる。
チャーミングな人柄が読後感に残る企画
ニュージーランドと日本間の直行便を運航する唯一の航空会社ニュージーランド航空。海外の旅行誌でベストエアラインに選出されるなど観光業界では有名、ニュージーランドが映画『ホビット』のロケ地として知られることから、社員が登場キャラクターに扮する機内安全ビデオを制作するなど数々のユニークな施策でエンゲージメントを高めてきた。ところが、日本での知名度はさほど高くなく、海外旅行の候補地としてニュージーランドもあまり選択肢に上がってこない。12~2月の観光ベストシーズン(南半球は夏季)を迎え、日本に向けた認知拡大とファン増加のために、ソーシャルブランディングキャンペーン「ニュージーランド専用休暇申請書」を9月10日から期間限定で実施した(10月9日で終了)。
日本人の有給休暇率の低さは国際的に知られている。日本には「申請」と「承認」という独特のシステムがあって、不思議なことに ...