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クリエイターが構想から参画 日本初の本格瞑想専門スタジオ

「日本初の本格瞑想専門スタジオ」を謳い、6月に新宿にオープンした「muon」。スタジオ空間およびアプリ、映像など一連のクリエイティブディレクションを、GLIDERが担当している。

瞑想専門スタジオ「muon」。暗闇の中に光る柱が並ぶ。下は瞑想に向けて心を整えるラウンジスペース。

日本の瞑想のドメインを取りに行く

ほの暗い通路を進んだ先にあるのは、瞑想状態に向けて心を整えるラウンジスペース。白湯を飲み、特別調合のアロマで準備を整えてスタジオに入ると、暗闇の中には何本もの光る柱が立っている。柱と向き合うように専用のクッションに座ると、音声ガイダンスの声と呼応するように光が変化し、瞑想体験に誘われていく──。

新宿駅西口にオープンした「muon」は、全国でヨガスタジオを展開するヨギーが新たにスタートした瞑想専門スタジオだ。同社社外取締役でニュージーランド在住の四角大輔さんからGLIDERの志伯健太郎さんに声がかかり、CDとして開発チームの一員に参加することになったという。

「ニューヨークには、瞑想の専門スタジオが多数あり、日本でも市場が掘り起こせるとクライアントの経営層は考えていました。それに、ヨガスタジオの顧客はほとんどが女性です。瞑想によってビジネスパフォーマンスを上げたいビジネスマンなど、男性客を取り込む狙いもありました」と志伯さんは話す。

チームメンバーは、まずニューヨークを視察。さまざまな専門スタジオを見る中で、宗教色は入れずに禅のミニマリズムとシンプリシティを前面に出して行くといった大枠の指針を得たという。「瞑想は元々東洋のものです。今は海外でブームになっていますが、それをもう一度日本の中で発信しよう、日本国内の瞑想のドメインを取りに行こう、と初期の段階では話し合いました」。

シンプルな空間、集中力を高める演出

禅の長い歴史を持つ日本で、瞑想スタジオを開設するなら、禅の思想に基づいた本物でなければならない。そんな考えでスタジオの設計を行ったのは、オンデザインパートナーズの建築家 西田司さんだ …

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