出産前に感じていたディレクションの課題を、
産休中に解決する

A・Uさん
医薬品メーカー マーケティング担当職

―まず担当されているご業務を教えてください。 現在の業務に就く前は、商品開発など「物づくり」系の業務を担当していました。現在はマーケティング職として、自分達のブランドや製品をより多くの人に伝え、ブランドを育てていく仕事をしています。


―職域が変化される中で、オンデマンド版コピーライティング講座を受講された動機を教えてください。 私はクリエイティブをディレクションする立場なのですが、上司から「それって結局、表現の話だよね」と、ディレクションの方向性を巡って指摘を受けることがありました。上司が求めていたのは「伝われば動いてくれる一言」で、それを問われた時に言語化ができず、頭の中に霧がかかったような状態になっていました。


―具体的にどういった時にお感じになっていたのですか? 広告代理店の方と一緒に仕事をした時の話です。オリエンの際に、商品の情報をとにかく色々と伝え制作を開始しました。しかし、出来上がったアウトプットが「想定と全然違う・・・」という状態になり、血の気が引きました。今振り返ってみると、自分がただ伝えたいことだけを伝えてしまっていたようです。本来であれば「今回のプロモーションの核はこれなので、これを打ち出していきたい」と伝えるべきでしたが、それが伝えていかなった・・・。


―「プロモーションの核」とは、どいうったものですか? 誰に、何を伝えることで広がっていくのか、チャンスになるのか、それを定義した短い言葉です。これを定義する力が自分の中で全然、経験値がなく壁を感じていました。


―そこで受講となるのですが? このままでは納得するアウトプットができない・・・と思っていた時に妊娠がわかりました。そして育児に慣れ、会社への復帰のタイミングが次第に迫っている中で「何かないか」と探した時に、この講座を見つけました。時間的にも体力的にも、通学の選択肢は無いと思っていましたので、通うことなく「エッセンス」を学べるものを期待して参加しました。


―育児をしながらコピーを本格的に学ぶのは大変では? 子育ても大事だけど、自分の時間も大事だと思っています。育児とは違う余白があった方が、自分的にも良いなという想いもありましたし、育休中でも「成長の実感」は大事にしたいと思っていました。


寝ている子供の傍では、急な寝返りに備え、PCではなくスマートフォンで学習をしたA・Uさん。

寝ている子供の傍では、急な寝返りに備え、PCではなくスマートフォンで学習をしたA・Uさん。


―受講してみていかがでした? 本当に良かったです!型は勿論なんですけど、添削の先生からの学びが大きかったです。進研ゼミじゃないですけど、良いところは褒めてくれて、そうじゃないところは「もっとこうした方が良い」とか、「こうした方が伸びるよ」とか結構丁寧に書いてくれて。あと先生が「私はあなたが書いたコピーの中でこれが良い」というものを理由と共に示してもらったことが非常に勉強になりました。


What to say を12個考え続けたことについてはいかがでした? 前までは、とにかく「何を伝えたら良いか」を漠然と考える状態になっていたのですけど、今では型で教えてもらった4つの軸を意識することで、「今だからこそ言えることって何だろう?」を突き詰めて考えることができるようになりました。


―受講中のモチベーションの維持はどうでしたか? 仕事の中で「指摘」を受けることはあっても、「発想の気づき」を与えてくれる機会は、ほとんと無かったのでモチベーションになりました。あとシンプルに褒めてもらって嬉しかったですね。その気持ちが次の課題で意識してやってみる気持ちに繋がって、学習を続けるサイクルになりました。


―では最後に「受講後の成果」についてはどうでしょうか? 以前は、「それって結局、表現だよね」と指摘を受けることがあり、「伝われば動いてくれる一言って何だろう?」と堂々巡りをしていました。ですが講座を通じて、できるだけ短い言葉で強く、シンプルで早わかりができる言葉をつくれるようになったことで、表現ではなく、議論の核がブレにくくなりました。育休から復帰して職場に戻った時に、その力のお蔭で、慌てふためくことが無かったのは、心理的にも大きかったです。