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食品メーカー
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やぼったくても売れるパッケージと、洗練されていても売れないパッケージ。その差は何か?
あらゆる市場がコモディティ化し、小売業によるPB商品が普及する中で、商品購入場面でダイレクトに訴求が図れる「パッケージ」は売り上げを左右する要素であり、マーケティング戦略においても、重要性を増しています。
また、新しいメディアが次々と誕生し、生活者とのコミュニケーションが複雑になる中で、全体のコミュニケーション戦略において商品そのものでもあるパッケージをいかに機能させるかという視点も求められるようになってきました。
パッケージの決定は、ブランドを作り上げるマーケティングサークルにおいて、第1段階にあたります。
しかし、このようにブランドの土台となる重要で責任重大な工程にも関わらず、パッケージをディレクションするスキルは、社内で体系化されておらず、経験に頼った判断がなされていることが多くあります。
結果として、企業のパッケージ担当者や、担当デザイナーの勘・好き嫌いでパッケージが決定されてしまうという現実が多く見受けられます。
社内に優秀なデザイナーを抱えるということがベストの選択肢のように考えられますが、それには時間とコストがかかり、体力的に厳しい企業も多くあります。
また、いかに優秀なデザイナーであってもマンネリ化するリスクがあり、潮目が早く切り替わる現代の市場において、常に生活者に受け入れられるデザインを考えるのは並大抵のことではありません。
そこで重要になってくるのが、適切なデザインディレクションのノウハウを社内に蓄積し、状況に合わせて外部のデザイナーと連携することです。
また提案する側のデザイナーにとっても、企業がどのような視点でパッケージを評価するのかを知らなければ、的外れなデザインを作ることになります。
そこで、宣伝会議では属人的な体制からしっかりと組織に根付くパッケージディレクションのノウハウを伝えるために、「パッケージデザイン・ディレクション基礎講座」を開催します。
適切なパッケージデザインのオリエンテーションが大切
商品パッケージを決定する担当者の多くは企業の宣伝部や商品開発部、広告部に所属しており、ほとんどがパッケージデザインを専門的に学んだことがない人たちです。そこで本講座では「デザインスキル」ではなく、デザイナーに適切な指示を出すための「ディレクションスキル」を磨きます。
「マーケティング」を体系的に学んでいないデザイナーも学ぶべき観点
一方、実際にデザインを行うデザイナーは「マーケティング」を学んだことがない人が多く、「マーケティングに基づくデザインの評価」という観点が、提案の際に抜け落ちるケースがあります。デザイナーもパッケージディレクションの視点を養うことで、的確なデザインに落とし込む力を身に付けます。
パッケージをディレクションする企業、そして実際にデザインにあたるデザイナーの双方の立場から、売上に貢献するパッケージのあり方について考察します。例えば、取り組んでいる商品が新商品なのか、リニューアルなのかによっても取るべきデザインのディレクションは異なります。このように、デザイナーから提案されたデザインをいかに評価するのかについても学んでいきます。
パッケージは、単体で見た際のデザインの完成度だけを考えてもうまくいきません。パッケージに表示されている「ネーミング」などの文字がもたらす印象や、ブランドが持つストーリー、店頭での印象など、「デザイン」以外のさまざまな要素を考慮した判断が求められます。そこで今回の講座では、マーケティング視点を冒頭で体得するほか、様々な観点からパッケージを検証する知識を身に付ける講義も盛り込んでいます。
【パッケージを決定する際に知っておくべきマーケティングの基礎知識】 パッケージを制作する際、単体でのデザインにこだわってしまい、店頭に置いた時に必要な情報が発信できていない。そんな経験はないでしょうか。今回の講座では、単なるパッケージにとどまらず、マーケティングの観点から求められるパッケージの役割について冒頭で考察。また店頭展開の中で、パッケージが果たすべき機能などについても学びます。なぜパッケージが重要なのか、その役割とは何かを最初に把握することで、より目的が具現化したパッケージデザインのディレクションが可能となります。
パッケージをは商品の単なる“包み”ではありません。商品がもたらすメリットをパッケージ上でストーリー化して消費者に伝えることで、その魅力をよりわかりやすく伝達します。つまりパッケージは「売り上げの向上」「ブランド価値の向上」「話題喚起」につながる機能を果たしているのです。
パッケージを形作るのは50%が「ネーミング」、50%が「デザイン」です。特にデザインにおいては、その50%で120%の成果を出していく必要があります。講義ではDNAに響く色設計、印象に残る造形設計、五感から味わえる質感設計の観点から、デザインの設計手法について学びます。
1991年TCD入社、2020年より現職。ブランディングを中心としたトータルクリエイティブを提供するTCDにおいて、化粧品から食品まで幅広い商品のパッケージデザインやプロダクトデザイン開発に長年従事。また百貨店におけるスイーツなどの新ブランドの戦略立案から、ロゴやパッケージ、店舗のデザインまで総合的なデザインプロデュースも行なう。ブランディングやパッケージデザインのセミナー講師を多数経験。公益社団法人日本パッケージデザイン協会会員。大阪市立デザイン教育研究所非常勤講師。
1968年東京生まれ。92年、米国サンフランシスコにてクリエイターとしての活動を始める。98年に帰国し、外資系ブランディングエイジェンシーを経て、2004年にグラビティーワンを設立。ファッションアパレルから電子機器、清涼飲料からワイン、家庭用品から金融サービスまで、国内外問わず幅広い企業のブランディング戦略とデザインを手がける。また、企業だけでなく政府系機関・NPO・NGOでの経験も多数有す。06年、一橋大学大学院国際企業戦略研究科(国立MBAスクール)にて、日本で初めての経営の実践教育として設けられたデザインとブランドの直伝コース「Brand Strategy & Design」の講師。
1978年宮城県塩竈市生まれ。2002年東京造形大学を卒業後、レンゴー株式会社を経て、2014年にインターブランドに参画。 食品から日用品まで、カテゴリー問わず様々なブランドのプロダクトブランディング、商品開発、パッケージデザインに携わる。主にBtoC企業のコーポレート/プロダクトブランディングプロジェクトにおいて、コンシューマーの生活思考を丁寧に汲み取り、インサイトを的確に捉えたアイデアによって、市場をリードする強いブランドの開発を手がけている。D&AD、Pentawards、iF Design award、Clio award、One show、Red dot、日本パッケージデザイン大賞など、受賞歴多数。
食品メーカー
広告会社
日用品メーカー
広告制作会社
化粧品メーカー
広告会社
電機メーカー
カリキュラム | |
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時間 | 講義内容 |
第1部 | パッケージに求められる役割とディレクションに必要な基礎知識 ・パッケージの機能概念 ・パッケージデザインの構成要素 ・パッケージデザインの役割とは ・デザイン開発の5つのポイント ・効果的な方向性の検討の仕方 ・オリエンテーションで重要なこと ・提案の際に重要なこと ・調整依頼の際に重要なこと ・ブランドとブランディング ・「商品」を「ブランド」へと成長させるためのプロセス |
第2部 | ブランドをデザインに落とし込む ・ブランディングとパッケージ ・ブランディングとは先鋭化と体系化 ・ブランドアイデンティティを考える ・デザインの5つのポイント ・売り場で力を発揮する ・「鶴の一声」防止法 |
第3部 | ディレクションと改善のテクニック ・ブランドの変遷とパッケージの役割の変化 ・アイデンティティの時代から体験の時代へ ・チャネル多様化時代のパッケージデザイン ・パッケージデザイン開発におけるデザインの評価 ・主要なデザイン表現要素の役割の整理 ・効果的なデザイン評価とPDCA ・リニューアル時における検討ポイント ・効果的なデザインディレクション ・パッケージ開発における主要な検討論点の整理 ・製作者との適切なコミュニケーションの方法 ・デザイン開発事例 |
概要 | ||
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受講形態 | 宣伝会議オンライン内でオンデマンド配信 視聴期間内であれば、ご自身の自由なタイミングで視聴できます。 | |
受講のご案内 | 【実施上の注意】 | |
受講料金 | 1名受講 | 59,000円(税込64,900円) |
100名まで | 550,000円(税込 605,000円) | |
オンデマンド研修について | ・(受講手順)申込後、全受講者の視聴開始まで、最短で3営業日ほど要します。申込後に、事務局から別途、視聴開始日や受講者を指定するためのご案内をお送りします。 ・(視聴開始日)視聴開始日は、数日~数カ月先の指定も可能です。受講者への事前連絡も想定し、余裕をもった申込みをお勧めします。 ・(視聴期間)視聴期間は14日間で、延長キャンペーン対象外です。 ・対象は、同一の企業・団体の従業員の方です。親会社・子会社・関連会社の従業員の方は対象外となります。 | |
割引チケットについて | ※この講座は、法人窓口の設定により1講座あたりの受講料金が約8割引におさえられる「スタンダードトレーニング」対象です。 | |
受講対象 | ・商品開発担当者/ブランドマネージャー/宣伝部/広告部の方 | |
注意事項 | 受講は申込者本人に限ります。他人に貸与・譲渡することはできません。 |
・1名単位でのご受講は「1名受講」
・部門や全社でまとめて受講される場合は「オンデマンド研修」
・体系的な研修企画には「部門研修を計画する」が役立ちます。