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宣伝ナシでも、その映画を見たいワタシ

宮﨑駿監督の新作『君たちはどう生きるか』。“宣伝ナシ”が懸念されるも、古参のファンは逆に盛り上がり、ライト・ユーザーはSNSに夢中。実は、真の懸念はアート寄りの作風にあるとも

イラスト/高田真弓

「僕はもう、一人の個人としてはだいたい先が見えたなという感じになってます」。

──宮嵜駿監督が初めて口にした“引退宣言”である。今から26年前の1997年、自身が監督したスタジオジブリの映画『もののけ姫』が公開された直後、56歳の時だった。

それから宮嵜監督は新作が公開される度に、引退宣言を繰り返した。最も近いところでは、『風立ちぬ』(2013年)の公開後に発した「僕の長編アニメーションの時代は終わった」である。

あれから10年──そんな監督のスタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』が、先の7月14日に封切られた。初動4日間の観客動員135万人、興行収入21・4億円は、あの『千と千尋の神隠し』の初動4日間を上回る。

メディアは大騒ぎになった。同映画は公開前に一切の宣伝をしなかったのだ。先行発表されたビジュアルは、鳥の頭らしきもの…

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