プランナー・クリエイターに求められる「売り」へつなげる意識とスキル

なぜ、「広告」と「販促」の垣根が曖昧になるのか

認知だけでは売れない
その時クリエイターに求められる意識とスキルは?

今回の特集テーマは「プランナー・クリエイターに求められる『売り』へつなげる意識とスキル」です。『販促会議』を読んでいる皆さんは、「『売り』や『行動変容』まで実現することは当然だ」と思っている人がほとんどだと思います。では、従来の広告産業が強みを発揮してきた「認知獲得」の先に、どのような手を打つべきなのでしょうか。

新商品を発売したらテレビCMやマス広告を打つ、たくさんの人に商品そのものの魅力や機能が知れ渡れば売上につながっていた時代はたしかに存在していましたが、今はそう簡単にはいきません。生活者との接点もメディアも多様化し、「認知」がストレートに「売り」へつながりづらくなりました。この課題感は、ブランドコミュニケーションで「認知獲得」に重きを置いてきた広告会社のクリエイターやメディア露出量をKPIにしていたPR会社のプランナーも同じように持っているのではないでしょうか。

そこで編集部が着目したのが「アクティベーション」という概念です。ミッドファネルの態度変容、さらにはロウワーファネルのコンバージョン・購買といった、…

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事が含まれる特集

プランナー・クリエイターに求められる「売り」へつなげる意識とスキル

「認知だけでは売れない」と言われる時代。モノにあふれ、生活者との接点やメディアも多様化していくに伴って「知ってもらう」ことがストレートに売れることにはつながりづらくなりました。そこで再注目されているのが「アクティベーション」という概念です。「認知」獲得のその先、ミッドファネルの態度変容、さらにロウワーファネルのコンバージョンまで、消費者の行動を具体的に喚起するプランニングが求められるようになっています。これに伴い、「認知」獲得に主眼を置いていた広告クリエイター、PRプランナーの仕事や役割も変化しつつあるのではないでしょうか。
一方で、「販促」施策だけでも売れにくくなっているのも事実です。プランナーには、ブランドコミュニケーションで培ったブランドイメージや世界観をしっかりと売り場やキャンペーンにも落とし込み、両者に齟齬がないように一貫した統合プランニングが求められています。
ともすれば、「広告」と「販促」の垣根が曖昧になっていると言われるのも、どちらか片方だけではモノが売れなくなっているからだと考えられないでしょうか。本特集では、認知獲得に長けてきた広告会社、PR会社、クリエイティブエージェンシーと、販促やアクティベーションを得意とする企画制作会社に取材。今だからこそプランナー、クリエイターに求められる「売り」への意識とスキルについての意見を聞きました。