プロの企画書 ここでしか読めない「ホンモノ」の資料

「企画職は自分が売り物」「工夫の“4K”を意識」企画を生業にするために、今すべきことを考える

  • 中川 諒氏(Droga5, Part of Accenture Song)

「企画」を生業にするためにはどうすればいいのか─。本記事では、そんな悩みを持つ人々に対して、プロフェッショナルになるために必要な思考法について考えます。答えてくれたのは、アクセンチュア ソング傘下のクリエイティブエージェンシー、Droga5の中川 諒氏。広告制作や海外アワードの受賞など、広告業界で幅広く活躍してきた経験をもとに、アイデアの発想から企画時のポイントを教えてもらいました。

Q. 企画を生業にするために必要なスキルや思考法、姿勢とは?

A. 「苦労対効果」のバランスを考える

「企画」を生業にするためには、自分の取り組む仕事を「意味のある仕事」にしていかないといけません。企画職は自分が売り物。どんな場面でも自分の価値をどう発揮できるかを考え続ける必要があります。極論、「自分がやる意味のない仕事以外は、やるべきではない」と考えています。だからこそ目の前の仕事を「自分がやる意味のある仕事」に仕立てていかなければなりません。そこで私が提案するのは、「苦労対効果」を意識すること。「苦労対効果」という概念は、仕事の成果や利益が、費やす時間や労力に見合っているかを評価するものです。

「苦労対効果」を考えるうえでは、…

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世の中に発表されている数々の取り組みの裏には「企画者」が存在しています。そして、その企画者たちが自らのアイデアを誰かに伝える最初の手段として使うのが「企画書」。アイデアから生まれた企画をかたちにし、実行できるか否かの判断材料になる重要な役割を担うのが「企画書」なのです。とはいえ、話題のプロモーション施策も商品やサービスも、それらがどのように生まれ、企画書として落とし込まれたのかは、その施策に携わった人にしかわからないもの。「見てみたいのに見られない」㊙資料です。今回は、そんな㊙資料を公開する特集。話題になったキャンペーンから、新商品開発まで、プロによって制作された企画書を大公開します。ここでしか読めない「ホンモノ」の資料から、アイデアのヒントが得られるかもしれません。