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イマーシブ・プロモーション ─没入感をつくる体験設計─

キャンセル待ち1万組のサントリー「あの夏休み自販機」 体験に隠された“連続的仕掛け”

  • 伊藤正明氏(サントリー食品インターナショナル)

サントリー食品インターナショナルは2024年8月24日から31日の期間、小学生の夏休みを体験できる「あの夏休み自販機」を開催した。イベントは、渋谷区のとある場所に設置された自動販売機から始まり、2004年の小学生の部屋で不思議な体験ができるという内容だ。同社の製品を前面に押し出さず、体験そのものに没入できるような仕掛けが施されたこの企画はどのようにして生まれたのか。

DATA
施策名 「あの夏休み自販機」
実施企業名、ブランド名 サントリー食品インターナショナル
実施場所 都内・渋谷区
実施期間 2024年8月24日~8月31日
実施目的 サントリーが消費者の思い出に寄り添っていると気づいてもらう。
ターゲット 2004年当時に小学生だった人。
連動施策 なし
制作会社 CHOCOLATE

とある家に足を一歩踏み入れると、時空を超えて2004年の夏休みの終わりにタイムスリップするという体験型イベント『あの夏休み自販機』。イベントを企画・実施したのは「C.C.レモン」「なっちゃん」「伊右衛門」ブランドなどを展開するサントリー食品インターナショナルだ。

イベントで体験できる物語は、渋谷の住宅街に設置された青い自販機から始まる。参加者はまず、その自販機のボタンを指定された方法で押す。すると、自販機の奥の家から突如カツヤという小学生の母親が玄関から登場。母親は、参加者を息子の友達として自宅に迎え入れ、カツヤの部屋に案内するという流れだ。

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