「アイデア」と「企画」。同じような意味として使われることが多い両者だが、アイデア総研 代表の大澤 孝氏によると、実は明確な違いが存在している。その違いを理解することは、“おもしろいだけの案”を“実現可能性の高い案”へブラッシュアップすることにもつながるのだという。両者は何が、どう異なっているのか。また、なぜ両者の違いを意識することが重要なのだろうか。アイデア総研 大澤 孝氏が解説する。
私は、アイデア発想のポータルサイト「アイデア総研」を運営し、様々なアイデアの発想法を日々紹介しています。アイデアや企画に課題を抱える人への研修も行っているのですが、その中で感じるのが、多くの人が「アイデア」と「企画」の違いを意識できていないということです。
私もはじめは違いがわかっていませんでした。しかし上司から「この課題に関して考えてきてほしい」と同じように言われたとしても、その時々で「もっとラフな感じでいいからたくさんのアイデアが欲しい」「数は少なくていいからもっとかたちになった企画を持ってきてほしい」と提出物に対するフィードバックが異なることに気づきました。
そこから、上司が求めているのは単なるアイデアなのか、…