
“サードウェーブ”と聞いただけで、なぜか僕らの「ブルーボトルコーヒー」への期待は高まる。“第三”の魔法だ。
イラスト:高田真弓
『第三の男』という映画をご存じだろうか。第2次世界大戦直後のウィーンを舞台に、名優オーソン・ウェルズの存在感が光る、映画史に残る傑作だ。1949年のカンヌ国際映画祭のグランプリに輝き、99年には英国映画協会が選出したイギリス映画ベスト100の第1位にも輝くなど評価は高い。見たことがなくても、その題名は聞いたことはあるだろう。一度聞いたら忘れない秀逸なタイトルだ。
さて、時は流れて1980年。世界的ベストセラーが生まれた。アメリカの未来学者アルビン・トフラーの『第三の波』がそう。第一の波とは …