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米国PRのパラダイムシフト

セレブCEOは過去のもの?時代が求めるのは「謙虚」に「目立つ」ティム・クック型

  • 岡本純子(コミュニケーションストラテジスト)

読売新聞記者、PR会社を経て活動する岡本純子氏による米国からのレポート。現地取材により、PRの現場で起きているパラダイムシフトを解説していきます。今回は経営トップのPR戦略について、グローバルスタンダードを考察します。

会見なし、異例の新社長登場劇

Satya Nadella: His first interview as CEO of Microsoft

マイクロソフトの新社長に就任したサチャ・ナデラ氏(写真左)は記者向けのお披露目会見は実施せず、社員であるブロガーとのインタビューを動画で公開した。新たなトップ広報の形といえるだろう。

広報のプロフェッショナルにとって、トップのPR戦略は重要な課題のひとつだろう。企業の「顔」であるトップをどのようにメディアに露出させるか、どんなメッセージを発信すべきかなど、頭を悩ませることも多いかもしれない。「トップがあまりメディアに出たがらないが、どうしたら良いか」。こんな声もよく聞かれる。

今回は、そんな皆さんに是非、お読みいただきたい「トップコミュニケーションのグローバルスタンダード」について特集する。グローバル化時代にトップはどのように社会に向き合うべきか、アメリカの最先端事例をもとに掘り下げてみよう。

昨年2月、スティーブ・バルマーに代わって、マイクロソフトの社長に就任したサチャ・ナデラ。日本であれば、新社長会見やインタビューなどを通じて、主要紙に登場するのがお目見えの通例であるが、ナデラが最初のインタビュー先として選んだのは、社員のブロガーだった。主要メディアとの会見もインタビューもなく、ブロガーとのインタビューを動画にしてネット上で公開したのだ。

4分ほどのインタビュー動画はインタビュアーとナデラが会社の中を歩き回りながら、自己紹介や抱負などを語るという流れとなっている。

主要紙はマイクロソフトが公開した動画の内容を取り上げ …

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