「戦略的社内広報」で社員が変わり、会社が変わる。

日本特殊陶業が80周年で企業メッセージ公募 ウェブ社内報も導入

名古屋に本社を置く総合セラミックスメーカー・日本特殊陶業。 2016年11月に創立80周年を迎えるにあたり企業メッセージを社内公募するなど、 広報を起点とした意志統一とコーポレートブランディングを推進してきた。

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5月からウェブ社内報をスタート。尾堂真一社長のブログも。

日本特殊陶業では4月、経営戦略本部の中の独立した部門として広報部が設立された。広報が経営における重要な機能として位置づけられており、2020年度に向けた目標である売上高5200億円、営業利益1000億円達成を目指すための組織改編の一環だ。

今年11月には創立80周年を迎えるが、2014年11月には周年企画を推進するワーキンググループが発足した。

「制服の刷新や式典の企画、社会貢献活動などとともに広告宣伝に関するグループが立ち上がり、広報部もメンバーに入ることになったんです」と話すのは広報部副主管の北河広視氏だ。

「創業時からBtoBでビジネスを展開してきたため、一般のお客さまへの認知度向上をあまり重要視してこなかった」という同社だが ...

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「戦略的社内広報」で社員が変わり、会社が変わる。

従業員を対象としたインナーコミュニケーションを重視する企業が増えてきました。ある機関の調査によれば、広報活動における重要なステークホルダーとして「従業員とその家族」のスコアが上昇しているという結果も出ています

一方で、日本企業は海外に比べ、社員個人の職場への愛着や働きがい、組織への帰属意識という点では温度差があるという現実も。

社内広報の活動が生産性の向上に寄与しているかという点も検証が必要です。広報関連部門が今目指すべきは、トップをはじめ経営企画や人事など、他部門と手を携え、企業の改革に寄与する戦略部隊です。

今号では、この「戦略的社内広報」を実現するためのヒントをお届けします。