横浜DeNAベイスターズは、若手選手が3密を避けて練習ができるよう、同社独自の「三種の神器」を整備しその様子を発信。危機下のそのスピード感が注目されたが、"オンラインだからこそ"の視点に立った広報戦略はファンの増加も見据えている。

リモート会議システムでコーチから指導ミーティングを受ける横浜DeNAベイスターズの森敬斗選手。ⒸYDB
横浜スタジアム(横浜市)を拠点に活躍するプロ野球球団の横浜DeNAベイスターズ。新型コロナウイルスの感染拡大により、通常の練習が困難になる中、ITインフラの整備を進め、若手選手を"遠隔"で指導できる体制をいち早く整えたことで、注目を集めた。
施策はこうだ。神奈川県横須賀市にある、ファーム選手らの寮や練習場を兼ねた施設「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」で自主練習をする若手選手に対し、監督、コーチらが最新のウェブ通信機器を用いて遠隔で指導する、というもの。そこで肝となるのが、同社が「YDBリモートインフラ・三種の神器」とうたう「Slack」「Zoom」「DOCK映像システム」である。
親会社にIT企業を持つ同社は以前から、リモート機器を業務に積極的に活用。例えば、Slackは2018年にはすでにチーム統括本部内のコミュニケーションに使用されていた。
そうした中で...