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多様性・健康の推進で組織活性 社内コミュニケーション

岡山の醸造食品製造機械メーカーが進める、チャレンジできる環境づくり

フジワラテクノアートは、2023年で創業90周年を迎える醸造食品製造機械メーカーだ。女性社長の就任以来、社員が働きやすい体制を20年以上かけてつくり上げてきた。日本政策投資銀行から健康経営格付けAランクにも認定された同社の副社長・藤原加奈氏に話を聞いた。

同社社員食堂「フジワラ食堂」は、クライアントのお酒をディスプレイ。クライアントの味噌や醤油などを使ったメニューを提供(食堂入口に商品情報を紹介)し、視覚・味覚で、仕事の成果を実感・共有できる場として、社内のエンゲージメント向上に貢献している。

    CASE3

    #健康経営 #ダイバーシティ #従業員エンゲージメント #社員食堂 #家族イベント

DATA
従業員数 150人(2022年時点)
広報部 2人

岡山の豊かな自然の中で操業する、フジワラテクノアート。同社が得意とするのは、“麹”を製造する機械をフルオーダーメードでつくることだ。その国内シェアは80%にも及ぶ。日本酒、醤油、味噌などの醸造食品を製造するメーカーにとって屋台骨となる存在だ。

女性社長の目から見た20年前

今や国内だけでなく、アジアを中心に世界27カ国に輸出するまでになったグローバル企業で多様な社員が働くが、その“誰もが働きやすい”社風は一朝一夕に出来上がったものではなかった。藤原加奈副社長は、現在の社風が出来上がるまでの経緯を次のように語る。「4代目社長の父が2000年に事故で亡くなったため、専業主婦だった母が5代目社長に就任したという経緯があります。就任当時の母が、女性の目線で社内を見た時、様々な制度が整っていないと感じたことが働き方改革のきっかけです」。

2001年当時の女性従業員はわずか5人。それも、男性と対等な業務内容ではなかったという。そこで、他社に先駆けて育休制度を導入するなど、女性にとって働きやすい職場環境を整えていった。「子どもが小学校を卒業するまでは、1日6時間の時短勤務を可能にしたり、“企業主導型保育園”と提携して復帰がしやすいようにしたり⋯⋯。休職中の方にも月に1回メッセージを発信するなど、子育て期でも働きやすく、また復帰しやすい仕組みを整えていきました」。

「ビジョン」の実現のために

藤原氏は、せっかく整えた仕組みをしっかりと機能させるには、“人間関係の質”を高めることが大事だと言う。

「先輩・後輩のメンター制度を導入したり、コロナ以前は社員の家族を呼んで、年に1度のお祭りをしたりと、社内の関係性ができるだけフラットになるように工夫しています。社長も役員の席もみんなと同じ場所にあって、ワンフロアで仕事ができる環境にしているのもその一環です」。社内のコミュニケーションを...

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働く一人ひとりが仕事に誇りを持ち、自発的に動き、力を最大限に発揮する。組織の中で刺激し合い、価値を生み出し、生産性を高めていく。そうした良い循環を生み出すために、広報担当者は重要な役割を担います。組織全体を見渡し、会社の方針・ビジョンが正しい文脈で伝わっているか。社内にいる多様な人材が対話し、相互理解を促す機会が設けられているか。心身ともに健康でいられる企業文化を醸成、発信できているか。そうした視点で社内コミュニケーションを再点検します。