社内コミュニケーション 多様性ある組織で一体感を高める方法

エバラ食品工業の「社内ラジオ」予定調和なしのリアルさで関心喚起

イントラネットを通じPCやスマホから聞ける、社内向け音声コンテンツ「エバラジオ」を配信しているエバラ食品工業。従業員が楽しみながらラジオに参画したくなる、社内向けコンテンツならではの工夫を施し、会社や部署・同僚への理解度向上につなげている。

DATA
企業名: エバラ食品工業
創立年: 1958年
従業員数: 508名(2023年3月31日時点)
施策の管轄部門・人数: 社内コミュニケーション施策は広報IR部の2名が担当

施策におけるポイント
エバラジオでは「“予定調和”の排除」「経営層がコミット」「従業員が参加したくなるコンテンツづくり」「制作側が楽しむ」にこだわって従業員を巻き込み、組織の一体化を図っている。

エバラ食品工業(以下、エバラ)が社内コミュニケーション施策として注力している、社内向け音声メディアの「エバラジオ」。従業員が番組に多数登場する企画制作体制により、2021年11月の開始から2年半で放送に参加した従業員は約200名(グループ全体の25%)。社内認知や聴取率も年々高まり、「エバラジオ」を通じて「会社や他部署・同僚への理解が深まった」と答える人も約7割に上る。

図「エバラジオ」の主なコンテンツ

1回20分~50分

メインコーナーの「クロストーク」

毎回テーマに沿って部署を跨いだ3名の従業員が登場し、メインパーソナリティの荘口彰久氏と対話する。シーズンごとに社長や役員も出演する。

「みんなのつなぐボイス」

従業員が「仕事の面白さ・楽しさ」や「おすすめの飲食店」をCM風に紹介する。

コンテンツコーナーの「投稿コーナー」

従業員からの投稿を紹介する「エバラあるある川柳」や消費者の感謝の声を伝える「エバラブレター」など多様な小コーナーを展開。投稿はハガキではなく社内イントラを使用し、誰もが気軽に参加できる仕組みに。

双方向のコミュニケーション

「エバラジオ」を立ち上げた背景について、執行役員 コーポレート本部長の...

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事が含まれる特集

社内コミュニケーション 多様性ある組織で一体感を高める方法

人材の流動性が高まり、多様性のある組織づくりが推進される中、社内コミュニケーションがますます重要になっています。働く人の多様性は保ちながらも、組織が進む方向性への共感をいかに集めていくか。働く仲間が切磋琢磨しあって、自発的に仕事に取り組めるようにするにはどうすればいいのか。広報担当者には今、従来とは異なる社内コミュニケーションのアプローチが求められています。社内を楽しく巻き込み、参画したくなるようなコミュニケーション実現のヒントをお届けします。