サステナビリティの情報発信

第一生命HD、「人権レポート」発行 ステークホルダーの意見を反映

人権デューデリジェンスへの取り組みが本格化しつつある2024年、第一生命ホールディングス(HD)は同社初の「人権レポート」を発行した。人権尊重の取り組みや姿勢について、ステークホルダーに分かりやすく伝えるための工夫を聞いた。

第一生命HDは2024年6月、人権尊重への取り組みをまとめた初の「人権レポート」を公開した。60ページにわたる冊子では、従来からの人権デューデリジェンス(事業活動やサプライチェーン全体における人権リスクを特定、評価、予防、そして改善する一連のプロセス)の取り組みや考え方、今後の目標や現在地などを分かりやすく解説。取り組みの透明性を高め、グローバル事業を手がける企業として責任ある対応を一層推進する姿勢を明示した。

情報の透明性の向上を

「人権レポート」の発行元は第一生命HDだが、実際に人権尊重に取り組んでいるのは第一生命グループとなる。同グループの人権尊重の取り組みが始まったのは、1979年。社内に「同和研修推進本部」(現:人権啓発推進委員会)を設置して以降、継続的に推進してきた。2020年4月には「人権方針」を策定するなど、国内市場においては比較的早期から注力してきた背景がある。…

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サステナビリティの情報発信

企業のサステナビリティ情報の開示に関心が高まっています。その一方で、投資家などを対象にした経営情報を、そのまま生活者や従業員へのコミュニケーションに活用するのは難しく、情報の受け手にとって伝わりやすい形に変換していくことが問われています。自社らしい取り組みを知ってもらいファンになってもらうアプローチや、サステナビリティの実現に向け従業員が行動に移していくための広報活動など、企業のサステナビリティの取り組みを推進するためのコミュニケーションについて考えていきます。