広報の企画・発想

発見のあるファクトをもとにストーリーを語る ヘラルボニーは社会に意識変容をどう起こしたか

ヘラルボニーは障害のある人々がありのままに生きる社会の実現を目指す中で、障害に対する世の中の意識変容に向けて活動を続けてきた。変化を生み出すためのコミュニケーションにおけるポイントや、今後の構想を聞いた。

「異彩を、放て。」をミッションに、障害のある作家のアート作品によるIP事業を展開するヘラルボニー。商品や空間の企画プロデュースや社員研修プログラムなどを通して企業のDE&I促進をサポートするBtoB事業、ネクタイやスカーフなどを展開するライフスタイルブランド「HERALBONY」の運営を行うBtoC事業、アート原画の企画展の運営を行うアート事業など、多角的に取り組みを展開している。

海外展開を進めた2024年

2024年にはフランス・パリに新たに子会社「HERALBONY EUROPE」を設立。同年に国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024」を開催し、活動の幅を海外にも広げている。

「HERALBONY Art Prize 2024」は年齢や性別などの制限のない、世界中の障害のある表現者が応募資格を持つ公募展。2024年1月31日の「異彩(イサイ)の日」にアワードの創設と応募開始を発表したところ、約2カ月の応募期間で28の国と地域から2000点近くの作品が集まった。…

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広報の企画・発想

広報活動において、話題を生み出し、共感を集めていくには、創造的な思考力が欠かせません。本特集では、生活者の声に耳を傾け、社会の変化や関心事を敏感に察知しながら、自社との接点を見つけ出し、伝わりやすいストーリーを構築していくためのヒントをお届けします。実際に話題を呼んだ広報活動のケーススタディを通して、どのようにしてステークホルダーの心を動かし、メッセージを形にしていったのかをレポートします。