BtoB広報の実践

社会課題の解決を企業価値に変える、BtoB企業広報の実践

社会や環境のサステナビリティの観点から、自社がどのように見られているのか、現在の評判や今後のリスクを再点検しておこう。改善すべき点、発信を強化すべき点を整理しておくことが、企業価値を高める広報の実践につながる。

図 持続的な成長に結びつく企業と社会との良好な関係づくり

メディアの関心や社内外のステークホルダーからの支持を高めているBtoB広報には、共通点も多くあります。それは「社会課題と自社とのかかわり」「組織のトップや働く人たちの想いの発信」「他者とのコラボレーション」という切り口を持っているという点です。

❶社会課題と自社のかかわり

就活生をはじめ若年層からの認知度の低い企業であっても、社会課題への取り組み姿勢を積極的にアピールすることで、それが採用試験を受ける志望動機になっているケースがあります。個々の技術力や商品は分かりにくくても、どういったことを目指しているのか、どんな社会課題を解決しようとしているのかが分かれば、共感も得やすいということです。社会的なテーマと共に、組織や事業について語られれば、その分、記者も取り上げやすくなります。

ここで強調しておきたいのは、従来から当たり前に実施している事実であっても、発信しなければ伝わっていかない、ということ。社会の流れや事象を踏まえて、自ら働きかけ、自社の目指す方向やその源となる事実を伝わるようにタイムリーに発信していく必要があります。

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BtoB広報の実践

企業が提供する価値や目指す方向性を、社内外のステークホルダーに対して広く正しく伝え、支持を得ていく。こうした広報活動が、BtoB事業をメインとする企業においても重要になっています。その背景には、サステナビリティへの意識の高まりがあり、企業の信頼度を高めるコミュニケーションが欠かせなくなっています。しかし、複雑で専門性の高い事業を扱う企業にとって、その情報発信は容易なことではありません。どのような切り口や手法が考えられるのでしょうか。広報事例を紹介するほか、広報担当者の疑問に専門家がアドバイスします。

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