なぜ地方創生に「広報力」が必要なのか?

福岡市が観光情報サイトをリニューアル スマホからの閲覧率6割超に

2015年の外国人入国者数が200万人を突破した福岡市。「2022年までに250万人達成」という目標に向けて施策を展開しており、この4月に市の観光情報サイトをリニューアルした。

福岡市「よかなび」
開設・リニューアル年 2008年5月開設。2016年4月リニューアル
管轄する部署 福岡市経済観光文化局プロモーション推進課、福岡観光コンベンションビューロー
対応言語 日本語・英語・韓国語・中国語(簡体字/繁体字)・スペイン語・タイ語・フランス語・ドイツ語・オランダ語
更新体制 「イベント情報」は福岡観光コンベンションビューローが情報収集から掲載までを担当。「特集記事」は制作会社が担当している

福岡市は4月、観光の魅力を国内外に発信する観光情報サイト「よかなび」をリニューアルした。福岡観光コンベンションビューローのスタッフ3人を中心に、市のプロモーション推進課の2人と、ウェブ制作会社が協力して運営している。

「よかなび」を立ち上げたのは2008年。従来のサイトは、運用開始から一定年数が経過し、掲載情報量は大きく増加していた一方で、文字情報が中心のインターフェイスだった。

博多港・福岡空港からの外国人入国者数は年々増加しており、2015年にはついに200万人を突破。2016年上半期は昨年同期比で40%も増加している。そのような状況の中、近年、入国者の8割以上を占める東アジア諸国において、スマートフォンが急激に普及しており、「よかなび」でスマートフォンのアクセシビリティを向上させることが喫緊の課題となっていた。

市のプロモーション推進課長である姉川雄一氏は「観光サイトは閲覧者の感性に訴えて、『行ってみたい』『食べてみたい』と思わせるものでなければいけません。どちらの要素も文字中心のインターフェイスでは伝わりづらいと思い、スマホでの閲覧・利用を想定しながら、ビジュアルで訴求するデザインにリニューアルしました」と言う。その結果、以前はパソコンからの閲覧が半分を占めていたが、リニューアル後はスマホからの閲覧が6割を超えるようになった。

現在の課題は、観光客が天神や博多といった福岡市の中心部に集中している点だ。福岡市には食や山笠などの伝統的な祭りに加え …

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