理念 転換期を乗り越えるコミュニケーション

イノセントらしさが生まれる方法 日常的な思考の根底に「理念」を

  • 加藤愛子氏(イノセントジャパン)

2019年に日本法人を設立したスムージーメーカー「イノセント」。グローバル展開にあたって生まれがちな“ズレ”を生じさせないローカライズのポイントを聞いた。

勤務初日に従業員全員に贈られた「スターターキット」。中には「ハローブック」という、同社の理念、バリュー、行動指針などがまとめられた冊子も。一緒に頑張っていこう、足元冷やさないで、などのコメントと一緒に「くつ下」なども入っている。


イノセントジャパン

広報体制:マーケティングチーム全体で5人Marketing Projuicer:マーケティングチームの全体統括/Peoples Champion:ドリンカー(消費者)とのコネクションづくり/Digital Fruit Ninja:デジタル全般、SNSコンテンツ担当/Brand and Culture Gardener:ブランドマネジメント全般/Activation Manager:広報含むアクティベーション担当。各ポジション、得意分野を持つ専門人材を置く。

1999年にイギリスで生まれたスムージメーカー「イノセント」。現在ヨーロッパ23カ国で販売され、欧州スムージー市場においてトップシェアを誇る同社が2019年7月に日本に上陸した。

理念のローカライズの方法

本国の理念は「tastes good. does good.」。ヘルシーで質の高い商品を提供することはもちろん、フルーツ農家へのサポート、業績の良しあしかかわらず、利益の10%を慈善団体へ寄付するなど、社会や消費者に“良い影響”を与えることを目標としており、その貢献度から同社のファンになる人も少なくない。

「日本法人ができるとき最初に行ったのがこの理念・バリューのローカライズです。本国では...

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理念 転換期を乗り越えるコミュニケーション

先が読めない不確実な経済状況の中で、ビジネスモデルの再構築を迫られている企業もあります。そうした転換期に、従業員の心をひとつにする拠りどころとなるのが、企業理念です。社会から本当に必要とされているのか。何のために存在するのか。企業の存在意義を定めた理念が、組織の隅々まで行き渡るようにするために、広報担当者はどんなことができるのでしょうか。

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