取材がグンと増える上手い広報が実践していること

メディア側の視点、媒体特性を理解する―『企業の遺伝子』編

メディアリレーションの基本は、相手をよく知ることから始まる。各媒体のプロデューサーや編集長は、企業からの情報提供のどこを見ているのか。編集方針や企画ができるまでの流れを知れば、広報のアプローチも変わってくる。今回は『企業の遺伝子』プロデューサーに聞く。

番組パーソナリティーの武田 隆氏(クオン代表取締役 兼 最高経営責任者)(左)と知花くらら(モデル)



  • コンセプト
    成長とともに補完しながら、転写(伝承)・変異していく「企業の遺伝子」を、企業の社長や従業員へのインタビューを通して紐解いていく
  • ターゲット
    経営者やビジネスパーソンだけでなく、家庭や学生などあらゆる組織に属している多様な層
  • 取材先の選出方針
    「心に引っかかるストーリー」を語ることができる企業や人を重視している

──番組の編集方針は?

全国で数百万社あると言われている日本の企業は長く継続し、成長するために「変化」してきました。こうした中で逆説的に「変化していないもの」は一体何か。企業の変遷を振り返りながら、各局面の裏に脈々と流れる理念や文化、そこで働く人々の想いを「企業の遺伝子」として紐解いています。このため、特に重視しているのが「具体的なストーリーを自らの言葉で語ってもらう」こと。

話す内容は、収録前に創業時からの変遷やご自身の経歴についてのフリートークを行いながら、制作側が「企業の遺伝子」を感じられるエピソードを選定する形にしています。また収録当日も、台本には最小限のことしか書かず、ラフにお話しいただくことで「臨場感が伴ったストーリー」を伝えることを心がけています。

──出演者の選定方法は?

「心に...

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広報担当者の主要業務であるメディアリレーション。取材が続々と集まると、認知が拡大するだけでなく、社内の活性化にもつながります。継続的にメディアへ出演をしている企業や自治体は、どのような広報活動を実践しているのでしょうか?メディアが関心を持つきっかけは様々。どういったアプローチが取材に結びついたのか、レポートしました。

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